びっくりぽん!の木 ~ソテツ観察記~

このところ、気になっている木がありまして…

これです。ソテツ!

本館前の駐車場東にあるソテツ。あまり観察したこともなかったオオバですが、気になりだしたんです。それは・・・、

ソテツの根元で、このにょろにょろとした「物体」が異様に伸びていたからなんです。はっきり言って、気持ち悪い! 近づくと…何やら内側に丸まってます。

なんだ、これ?  にょろにょろ気持ち悪いなあ、 と思いながら、カメラに収めたのは先週のことでした。

そして、今朝。車を降りた私は、「おおっ!」と叫んでしまいました。

にょろにょろと上に伸びていたはずの「物体」は、こんなに広がっていたのです。こ、これは…

そうか、これがソテツの葉っぱだったんだ!! 他の先輩格の背の高いソテツは葉っぱが大きく広がっています。その足元のこの子も、他のソテツと同じように、葉を広げようとしていたのです。そうなんだ、ソテツはこうやって伸びていくんだ! 

裸子植物のソテツは、ウィキペディアによると、「幹は、枯れ落ちた葉の基部が残ってうろこ状に覆われている」とあります。そうです、木の葉が朽ちると、幹になるんですね。葉をのばし、葉を落とし、そうやって上へ上へとソテツは伸びていくんです。

丸まっている部分も、だんだんとその握った「指」をグーからパーへと広げ始めているようです。

今まで気にも留めなかったソテツの葉っぱの成長を、この年になって初めて知りました。(60代になって知るとはお恥ずかしい限りですが…。)
今、私の中で、ソテツは「びっくりぽん!の木」です。