本日6月15日は、イベント満載の一日でした。3時間目の「全校自由参観」には、たくさんのご家族の皆様、そして西遠の教育に興味をお持ちの皆様にご来校いただきまして、誠にありがとうございました。また、4時間目の「教育講演会」にも、講堂に皆様がお座りくださって、濁声のオオバは大感激いたしました。さらに、12時からの「1・4年保護者懇親会は、PTA常任理事の皆様の熱い準備と運営で楽しませていただきました。全ての皆様に大感謝です! ブログで順に振り返ります。
本日のブログでは、イベント満載の6月15日の中で、1時間目に行われた「全校講堂朝会」を振り返ります。今日のタイトルは「学習に精一杯取り組む」。スライドを使っての訓話を行いました。
最初の話題は、各学年に目標として提示してある「一週間の家庭学習時間」と皆さんがどう向き合っているかということでした。5月定期テスト前の1週間の「学習時間量調査」の結果を提示し、定期テストや授業に向けて各自がどういう姿勢で臨んだのかを振り返ってもらいました。各学年の平均値から、生徒たちはどんな感想を抱いたでしょうか。上級学年の目標や学習姿勢を知って、「このままではいけない」と自身に危機感を持った人がいることを心から願っています。
次にお話したのは、今年度学習課が推進する重点項目です。教室に掲示されている「学習四原則」のうち、今年度『授業への集中』が最重要課題として掲げられていることを全校で再確認しました。
そして、授業への取り組みで思い出してほしい2023年2月の講堂朝会の内容をスライドで再提示しました。昨年2月、5日間にわたって全授業で『デジタル授業アンケート』を実施した結果を踏まえ、「良い授業とは?」を考えた講堂朝会です。その時にはまだ西遠生でなかった下級生にも分かりやすく、再説明を行いました。この日、客席で聞いていた生徒たちは、この日のことをしっかり思い出したかしら?
- アンケート結果から見えてきたこと。『授業の目標を明示する』ことで、その日のゴールが見えて、迷子にならず、勉強に取り組みやすくなること。、自身の到達点が確認できるということが、生徒・教員双方に意識されたこと。
- 「良い授業」とは何か?分かりやすい授業や何でも教えてくれる先生が本当に「良い」のか? 自ら授業のレベルを落としていることはないか?
- これから求められる「クリティカルシンキング」「自分軸」「モヤ感」などについての再確認。
ところどころに、周囲と確認する時間も取り入れました。
一度お話したことでも、忘れてしまtt理意識が薄れてしまったりすることの方が多いでしょう。初めて聞く下級生にも、2度目の話となる上級生にも、しっかりと振り返り、意識を高く持ってもらいたいと思いました。
今回、参考にした本があります。ひとつは、石川一郎著「2020年の教師問題」(ベスト新書)、もう一冊は、おおたとしまさ著「21世紀の『女の子』の親たちへ」(祥伝社)です。
石川さんの著作は、2023年の講堂朝会でも紹介しましたので、今回改めて全校に紹介しました。また、日頃、苦手な教科はいやいや授業を受けている生徒も少なからずいると思いますが、そういう生徒にも「教科」や「教養」について知識を深め、考え方を改めてもらいたいと思い、おおたとしまささんの著作を紹介しました。
そのうえで、西遠生が目指すべき学習姿勢について、次の一枚を解説しました。「未来を拓く学びのデザイン」です。
これは、今年度の「学園案内」最初のページに紹介されています。既に読んでくれている生徒がいることを嬉しく思いました。この絵の説明を聞いて、自身の「学習」について、西遠の「総合探究知」について、理解を深めることができたでしょうか。
スライドの最後はこの一枚でした。このスライドが映し出されたままで、「力の限り」を歌ったことが、私にはとても印象的でした。
君見ずや明日は散りなむ花だにも力の限りひとときは咲く 九条武子
「今日からすぐにできること」を生徒たちはきっと見つけたことでしょう。未来を拓く生徒たちが、その実践に嬉々として臨むことを、私は大いに期待しています。