「学習」について中学生が考えたこと ~集会記録より~

6月15日の全校講堂朝会「学習に精一杯取り組む」の集会記録を点検中です。


写真でお分かりのように、講堂朝会を扱った記事が、校長ブログの「人気記事」の上位を占めていること(1位:5月の高校講堂朝会 2位:6月の全校講堂朝会)を考えると、皆、ブログ読んで復習してから集会記録を書いてくれているのかなと思いますが、まだ書きあげてない人、早く提出してくださーい! 早く書かないと、記憶も薄れますよ~!

さて、今日は、そんな集会記録の中から、中学2・3年生の率直な感想をご紹介したいと思います。

中学生は、学習時間量調査の結果で、「もっと勉強しなくちゃいけない」ということをオオバに説教されたわけですが、さてどんな感想が書かれたでしょうか。そこには、本音と決意が詰まっていました。

最初に、それぞれの学年の「一週間の家庭学習時間目標」が確認されました。私は「1週間の家庭学習時間目標」がなにかは、知っていました。1年生の時は20時間(1200分)、2年生の時は、その時間に1時間足して21時間(1260分)だったからです。しかし他の学年の「一週間の家庭学習時間目標」はどれくらいなのかは、知りませんでした。しかし今回の、講堂朝会で、中学3年生や、高校生3学年の「一週間の家庭学習時間目標」を知ることができました。中学3年生が、また1時間増えて、22時間(1320分)なのは、予想がついていました。しかしその後が衝撃的でした。なぜかというと、高校1年生になった途端、「一週間の家庭学習時間目標」が、3時間も跳ね上がり、25時間になっていたからです。しかもその後は、高校2年生は30時間と、5時間も跳ね上がり、そして6年生も、5時間上がり35時間になっていたからです。これを読んで、高校生は中学生に比べて、「とってもたくさん、勉強をしなければならないのだな」と感じました。よく見れば高校3年生は35時間と、とてつもなく勉強していたので、驚きました。私は中学2年生なので、1260分なのですが、それも守れていないのに、高校生になったら、どうなってしまうのだろうか、と心配になりました。なのでまだ「一週間の家庭学習時間目標」が少ない今から、たくさん勉強をして、「一週間の家庭学習時間目標」を守れるようになりたいと思いました。(中学2年)

中学から高校3年生までを見通せるのは、中高一貫の大きなメリットです。もちろん心配ばかり抱かせてしまってはいけないですが、高校生になったら求められるものがもっと大きくなるということを、高校受験のない中学生たちが知っておくことは大変重要だと思います。

学習時間が少ないことに校長先生が笑い事じゃないよと真剣に言ったときは、私達も頑張らなきゃいけない、と危機感を覚えました。もしあそこで先生がちゃんと言ってくれていなかったら、まだ大丈夫かな、とか思ってしまったかもしれません。 (中学2年)

そうなんです、私は笑いごとにしたくありませんでした。だから、「笑い事じゃないよ」と強い口調で言いました。その気持ちが伝わって良かったです。

私は今回の講堂朝会を通して自分がしなくてはいけないことを主に2つ考えました。1つ目は、授業でわからないところを家で考えたり先生に質問しに行くことです。校長先生が教えてくださったモヤ感を持ち、それを解決するための考える力をつけることが大切だと思いました。私は今までわからないところを放置して先生に質問しにいっていませんでしたが5月の定期テストで友達も行くという理由で質問会に行きました。そこで私は先生に聞けることの重大さを感じました。教えてもらった問題はテストでは解けませんでしたが自分にとってとても大きな経験になったと思います。いつでも質問してきていいと言ってくれる先生に囲まれているのはとてもいい環境だなと思いました。また勉強だけでなく、きっかけは何でもいいからとにかく挑戦してみることの大切さにも気づきました。2つ目はコツコツ勉強をすることです。私は定期テスト前は目標時間を超えていますが、定期テストが終わるとそれに満足して勉強時間が一気に減ってしまいます。もっと学年が上がると定期テストのときだけ勉強するだけじゃたりないと思います。なのでテスト前だけでなく普段の生活の勉強がとても大切になってくると思います。講堂朝会で見せていただいたグラフや表を見て3年生がどの学年よりも勉強時間が少なかったです。少し前に多田さんのお話を聞く機会が沢山ありました。自分の周りには勉強のアドバイスや勉強においての大切なことを教えてくれる機会が沢山あることに気づいたと同時に、その機会を無駄にしていることにも気が付きました。(中学3年)

大事なのは、自分で気づくこと、自分が変わろうとすることだと思います。この生徒の振り返りはとても有効です。今回の経験がきっと彼女の学習姿勢を変えてくれるでしょう。

講堂朝会のスライドの最後の一枚に触発された生徒が多かったことも嬉しかったです。明日は、高校生の思いをお届けします。中学生にもきっと参考になると思います!