小さな白板2024 第30週

夏休みに入るまでの「小さな白板(ホワイトボード)」をご紹介します。

7月22日(月)
あらゆるものが高速で行き過ぎていく時代だからこそ、変わらないことが価値をもつという側面も忘れてはいけない。そこをおろそかにする教育は、人生100年時代には通用しないだろうと思う。
      おおたとしまさ

教育ジャーナリストのおおたとしまささんが昨春、旧ツイッターで呟いた言葉を取り上げました。教育に携わる者として、この言葉は肝に銘じなくてはなりません。高速で新しいものが生まれ、どんどん消費されていく世界において、「変わらないものの価値」を軽んじてはいけないと常に思っています。先週末の「入試説明会」でも保護者の皆様にこのことを申し上げました。コスパやタイパが重要視される中で、教育はその対極にあるべきだと思います。
失敗できる環境でありたい。生徒が失敗から多くを学ぶ学校でありたい。
教育は儲けることではありません。最小のコストで何かを成し得ることが果たして一番良いことなのかをしっかり考えていきたいと思います。

7月23日(火)
 せるな 
 こるな 
 ばるな 
 さるな 
 けるな

ある元タカラジェンヌさんが「青いクマ」を唱えるって言っていまして、「青いクマって何?」と思ったら、「あ」「お」「い」「く」「ま」が頭文字になるこの言葉だったんですね。おお、これは呪文のように覚えておいてひとり呟くのがいいな、と思い、白板に紹介しました。ご紹介くださった沙央くらまさんに感謝!

7月24日(水)
おかしいと声をあげた人の声は決して消えない。その声はいつか誰かの力になる日がきっと来る。何度落ち込んで腹がたっても私も声を上げる役目を果たし続けなきゃね。
     佐田寅子

お馴染み朝ドラ「虎に翼」主人公のとらちゃんの台詞です。字数が白板に収まらないので、一部割愛したところがあります。本来は、「おかしいと声をあげた人の声は決して消えない。その声はいつか誰かの力になる日がきっと来る。私の声だって、皆の声だって、決して消えることはないわ。何度落ち込んで腹がたっても私も声を上げる役目を果たし続けなきゃね。」でした。

この言葉を聞いた時、そうだ、「多数派にいなくちゃ意味がない」ではなく、たとえ少数派でも、声をあげることに意味がある、いつか誰かの力になるのだから、黙っちゃダメ、と背中を押されました。

夏休みは、図書館開館日とイベントのある日に白板を飾ろうと思います。次は8月1日(木)、「絵本の世界へようこそ」の日です。小学生の皆さん、ぜひご参加ください。

さて、今日は小学生対象の学習教室「国算チャレンジ教室」でした。ご来校くださったみなさん、ありがとうございました!