絵本の世界へようこそ!

今日8月1日、図書館イベント「絵本の世界へようこそ」を行いました。うだるような暑さの中、ご来校くださり、ご参加くださいました皆さん、ありがとうございました。小学生の皆さんとたくさんの絵本のお話をしました。ご家族の皆様にもお楽しみいただけたなら幸いです。

最初のコーナーは、安野光雅さんの「旅の絵本」シリーズを開きました。みんなで手分けして「旅の絵本」10冊に隠されたエピソードを探しました。一人一冊担当してもらい、プーさん、ピノキオ、OK牧場などなど、皆でいろいろ見つけましたね。毎ページに出てくる「旅人」を探すのも楽しかったです。

次のコーナーでは、「スーホの白い馬」の画家 赤羽末吉さんのお話をしました。大人の方用の資料には、2020年7月4日のオオバのブログから抜粋した文章も載せました。力強いタッチの絵はどういう人生から生まれたのでしょうか。絵本を広げた時に、その絵の奥にあるもの、描いた人の人生も感じてもらえたらうれしいなと思って、紹介しました。

赤羽さんのコーナーで小学生の皆さんに好評だったのは、テーブルに貼ったへそがえるのマスキングテープでした!出典は「おへそがえる ごん」という絵本です。ユニークなかえるのポーズが皆に気に入ってもらえたようです。 ごんの絵本シリーズは図書館に入っていないため、その場で紹介できませんでした、ごめんなさいね! 
↓ 我が家の本棚からご紹介しますね。↓こちらです。ごん、かわいいでしょ?

次のコーナーでは、女性の活躍を紹介。今、話題のカマラ・ハリスさん、そして、アメリカで最も尊敬された女性最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグさんを絵本で紹介しました。

絵本では、その絵が一番の魅力だと思いますが、お話の進行の仕方も興味深いものです。カマラ・ハリスさんの絵本では、母と子の会話の中でハリスさんの反省が語られ、ルース・ギンズバーグさんの絵本は、裁判の「証拠」を提示する手法で、彼女が出会った様々な差別や障壁が紹介されていきます。幼い読者にどんな形でその女性の生き方を紹介するのか、作り手の工夫や苦労を想像することも、絵本を手にした時の楽しさかもしれません。

最後は、8月という月ですから、「戦争」「平和」について、4冊の絵本を紹介しました。
 「戦争をやめた人たち」
 「戦争が町にやってくる」
 「アンネの木」
 「戦争は、」
の4冊です。絵のタッチも、明るさも、文章も、全く違う4冊ですが、小さな子どもも平和について考え、命を大事にするという姿勢を養うために、こうした絵本にこそ、幼い頃に出会ってほしいなと思います。

今日の会場となった図書館2階のブラウジングルームの絵本の本棚には、西遠の図書委員たちが作るコーナーがあります。今は「こんな絵本あります テーマは、戦争」と題して、戦争に関する様々な絵本が展示されているのです。

このコーナーを見た時、今日のイベントでも戦争の絵本を紹介しようと心に決めたオオバでした。8月は戦争について考える月…。小学生の皆さんには、8月の3回の黙祷のことも覚えていてくれたら嬉しいな…。

さあ、ここまででほぼ60分です。大急ぎで、本棚から「りっぱないぬになる方法」(きたやまようこ)・「カロリーヌと仲間たち」シリーズなど私の大好きな本を「ワンポイント紹介」して、参加の皆さんにお礼を言って60分の講座を終えました。講座終了後も、紹介した絵本を手に取って読み始める子や、おうちから自らのお気に入りの本を持参して私に紹介してくれた子もいました。私の知らない本を教えてもらって、とても興味深かったです。ありがとうございました!

絵本って本当に素敵! 無限の魅力がありますね。皆さんも、新しい絵本を手に取ってみませんか?