本日9月23日、西遠女子学園において、TEDxHamamatsu2024 が開催されました。たくさんの方々が西遠に集い、「衝動」をテーマに、8名のスピーカーの皆さん渾身のプレゼンテーションを聴きました。
舞台は、ホール棟3階の中講堂です。青い照明も入って、いつもとはちょっと雰囲気の違う中講堂ですね。
登壇した8名のスピーカーの皆さん。
1.毛利杏奈さん(舞台俳優/舞台プロデューサー)本校卒業生
フィリピンのゴミ山で出会った子どもたちを前に言葉を失うほど衝撃を受けた毛利さんは、日本に帰って空港から東京に戻る電車で見た東京の夕景に涙が止まらなかったそうです。自分が幸せだと教えてくれたフィリピンの子どもたちに感謝を込めて、現地の学校を支援する舞台を作ろうと決心したと言います。自分の感情を大切にし、感情をエネルギーにすることを話してくれました。
2.松島波輝さん(カピバラ探検家)
2012年に初めてカピバラに出会った松島さんは、カピバラの生態を写真で紹介しながら詳しく説明してくださいました。カピバラ愛にあふれるプレゼンテーションでした。浜松動物園のカピバラに会いに行きたくなりました!
3.湊三次郎さん(銭湯活動家)
銭湯に行くという趣味が高じて、全国の銭湯を訪ね、今は京都で11件の銭湯を経営しているそうです。銭湯で社会や人生の豊かさを見つけられるという湊さん、遠州地域の銭湯の現状も教えてくださいました。
4.山本学さん(音響彫刻家)
シンバルづくりを実演してくださった山本さん。150年前のシンバル、75年前のシンバルと、山本さんご自身が作られたシンバルを使った演奏も披露してくださいました。シンバルの音色の奥深さに聞きほれました。
5.杉山考尚さん(耕人/ピーナッツバターメーカー)
アメリカで出会ったENSHUの文字。1904年に浜松の落花生「遠州こらっか」がセントルイス万博で最高賞を受賞したことを知った杉山さんは、帰国して「遠州こらっか」生産を始めました。演習にそんなすごい落花生があったなんて! 「遠州」をテーマに毎年様々なテーマを探してHR展を行っている西遠の生徒たちにも、ぜひ聞かせたいプレゼンでした。
6.カン・ハンナさん(起業家/タレント/歌人/国際社会学者)
韓国から2011年に日本に渡り、自分を見つめ続けて生きてきたカン・ハンナさん。新人賞を獲り受賞し、会社を設立し、大学院の博士課程を修了して国際社会学者となったカン・ハンナさん。日々の努力の積み重ねが大きな花を咲かせたと言います。カン・ハンナさんの「目の前の景色を大事にして、それを美しくするためにできることをシンプルに考えていく」という言葉が心に響きました。
7.古橋亜紀さん(プロダクトマーケティングマネージャー)
農業とは無縁だった古橋さんが、会社の一員として、貯蔵ミカンの廃棄を減らすために動き出し、農家の未来を変えるチャレンジに携わっています。SGDsにも大きく貢献するアイデアと開発技術が紹介され、ミカンという遠州の特産品を守り育てる取り組みに感動しました。
8.安斎勇樹さん(起業家/研究者)
「関心探究型」の取り組みを紹介してくださった安斎さん。気になって仕方ないもの、監視なるものを「探究テーマ」としていく考え方や生き方を教えてくださり、教員としても大いに刺激を受けました。
TEDxHamamatsuには、西遠生も様々な形で参加しました。
当日ボランティアとして10名の西遠生が黒いスタッフTシャツに身を包んで、運営を支えました。また、4名の高校生が西遠ブースで説明に立ちました。
さらに、3名の中高生が他校の中高生と共にスピーカーさんのプレゼンを聞いたり校内ツアーを巡ったりしました。
西遠の卒業生や先生方も集いました。白柳先生と卒業生一同!
セッションの最後には、スタッフが舞台に集合しました。素晴らしい運営に対して、客席から大きな拍手がおくられました。
アフターパーティーでスピーカーの方ともお会いできました。
3月に西遠の講堂で演劇を見せてくれた毛利杏奈さんと2ショット! 1番バッターとして登壇した毛利さん、素敵なスピーチでした。
第1歌集「まだまだです」に出会い、「小さな白板」に紹介した歌人カン・ハンナさんと、今日TEDxHamamatsuで出会えたのは、とっても幸運で光栄でした。プレゼンでもウルッときましたが、その短歌の世界に魅せられたオオバは、もうお会いできて、言葉を交わせて、本当に幸せ! とってもチャーミングで素敵なハンナさんです。
いろんな発見と出会いをもたらしてくれた一日でした。生徒の皆さんにも、機会あるごとに今日のお話をしていきたいと思います。
おっと、今日も終わりそうな22:55、急いでブログをアップしたいと思います。
良い一日でした!