今年の3月2日、第118回創立記念式の直後に岡本記念講堂で行われた「創立記念公演」を覚えていらっしゃいますか?「いのちのかがやき ~パヤタスに降る星より~ フィリピンのゴミ山に住む子ども達の物語」です。この日の午後には、外部の皆さんへの公演も行われました。
→その日のブログはこちらです。
この舞台のプロデューサーとして演出・脚本を担当し、出演も果たした毛利(旧姓 水野)杏奈さんは、西遠女子学園の卒業生です。
毛利さんは、今年9月23日に西遠で行われたTEDxHamamatsu2024「衝動」で、8名のスピーカーの1番バッターとして登壇し、白いドレスでのパフォーマンスのあと、「感情と向き合う」ということをキーワードにして、自らの経験を語りました。
なぜフィリピンの子どもたちと出会うことになったのか。なぜフィリピンの子どもたちのことを舞台にしようと思ったのか。
杏奈さんは、フィリピンから帰国した日、成田からの車窓から見た東京の夕景に涙が止まらなかったそうです。初めて自分は幸せなんだと気づいた、その感情と向き合い、フィリピンの子どもたちのために舞台を作ろうと、行動を起こしたのでした。 そのくだりを語る杏奈さんの感情豊かなお話に、客席で聞いていた私も涙ぐんでしまいました。
彼女は、感情を自分の行動にしようと今も前向きに歩んでいます。その彼女が演出・脚本を務める新たな舞台がもうすぐ東京で上演されます。
「その花をかたてに ~パヤタスに降る星より~」
この演劇は、11月1日~3日、東京・代々木のSYDホールで上演されます。これをお読みの皆様、特に東京近郊にお住まいの皆さんは、ぜひ舞台をご覧になってください。杏奈さんから、「脚本演出、頑張ってます! そして、生演奏です! 照明や音響もすごくいいので、ぜひいらしてください!」とメールをいただきました。私もぜひ伺いたいです!
「あなたは、本当の意味で生きていますか?」…これは、舞台の原作本「パヤタスに降る星」の中で何度も繰り返される言葉です。生きるということを深く問う舞台、ぜひ皆様もご覧ください。