「その花をかたてに」観劇記

大雨の情報にびくびくしながら、東京へ「この花をかたてに」日帰り観劇の旅に行ってまいりました。卒業生の毛利杏奈(旧姓水野)さんがプロデュースし、脚本、演出、そして出演している舞台です。

原作は、山口千恵子さんの「パヤタスに降る星」です。今日は、原作者の山口さんも会場にいらっしゃいました。この本に出会い、感激してフィリピンに飛び、パヤタスの子どもたちと知り合い、この子たちのために何かしたい!と思った杏奈さん。毎年、パヤタスの子どもたちのことを伝える演劇を上演し、その収益を子どもたちの学校に寄付しています。

同じ原作本からの演劇ですが、3月に西遠の創立記念公演で上演された「いのちのかがやき」とはまた違った趣のお話になっていました。カメラマンの瓜生さん、ドライバーのジョセフさんが登場し、ゴミ山の崩落や撤去の攻防などもテーマになって、ストーリーが紡がれました。学校公演では、映像と演劇が組み合わされたところにたくさんの生徒たちが興味を持っていましたが、今回も、映像と一体化した劇となっていました。フィリピンの子どもたちの生の姿を日本にいる私たちにも見せたい、伝えたいという杏奈さんの気持ちが伝わってきます。また、ピアノの生演奏も美しく、音楽もとても心にしみました。この舞台の演出を杏奈さんがしたのだと思うと、活躍する卒業生の姿に私は改めて感激しました。誇らしく思いました。

TEDxHamamatsu2024にスピーカーとして参加された杏奈さん。スピーカーのお仲間や参加者の方が見に来てくださったり、お花が届いたりと、浜松の方にも応援してもらっていることを杏奈さんは終演後とても嬉しそうに語っていました。

この演劇はアーカイブ配信もあるそうです。多くの方にご覧いただけたら嬉しいです。

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大雨により、行きは新横浜直前で「運転見合わせ」に巻き込まれましたが、何とか上演時間に間に合い、帰りは浜松駅に着いた直後に「運転見合わせ」アナウンスが流れました。自分は幸運にも観劇が叶いましたが、今日は移動の足が奪われて困った方が日本中にたくさんいらしたと思います。そして、各地で大雨の被害が出ていて、心が痛みます。心よりお見舞い申し上げます。