中学3年生が気になる本

オーストラリアから帰国した中学3年生。10月26日の講堂朝会で「気になった本」を書いてもらっていましたが、今日までに提出された分の集計をお知らせします。

第1位 「祖母姫、ロンドンへ行く!」(椹野道流 著)
 第2位 「星の王子さま」(サン=テグジュペリ 作) 
 第3位
「オリエント急行殺人事件」 /「「木かげの家の小人たち」
    「イギリスはおいしい」/ 「きみたちはどう生きるか」
    「新・女子校という選択」/「最後の晩ごはん」

遂に中3は、「星の王子さま」を上回る本が出現しました! もう「星の王子さま」は読んだよという人が多かったです。嬉しいことです。そんな生徒の感想をひとつご紹介します。

紹介してくださった本の中に、昨年読んだ星の王子様がありました。この本を初めて読んだのは小学六年生の時でした。当時は意味がよく分からず、流すように読んでしまい殆ど印象に残りませんでした。昨年、こんな内容だったんだとじっくり読み返しました。この本の中に出てくる名言で、とても好きな文があります。それは、キツネが王子様に言った「とても簡単なことだ。ものごとはね、心で見なければよく見えない。いちばんたいせつなことは、目にみえない。」という文です。どんなに物に恵まれ満たされた生活ができていても、本当の幸せとは言えないことに気付かされました。思いやりや友情、愛などは見えないからこそ大切なもので、叱られるということもそういう意味が込められていると思います。それが無い世界はとても単調で退屈な世界になってしまうと思います。今回の講堂朝会のお話を聞いて、もう一度読み直したくなりました。(中学3年)

まさに、今年の読書週間の標語「この一行に 逢いにきた」 を思わせる感想ですね。
皆さんは、どんな本が気になっていますか? どんな一行に逢えましたか?

私は今週ステキな本を読み終えました。第70回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(高等学校の部)の伊与原新さんの「宙わたる教室」です。NHKドラマに触発されて原作を買い、読みました。ドラマより先に最後を知ってしまったのは、ちょっと残念なような贅沢なような気もしますが、一気に読める良い本でした。物理や天体が好きな人ならもっと面白いだろうと思います。しかも、実際に定時制の生徒たちがこうした実績を作っていた(※これはネタバレになるので詳しくは書けない!)ということがあとがきに書かれていて、「すごい!」と嬉しくなりました。これは絶対、「西遠生にすすめる本」に入れたいです!