京都日帰り旅行を思い立ったのは、夏の終り頃だったでしょうか。アンドリュー・ワイエス展が京都で行われることを知った時でした。東京在住の娘も行くと言いましたので、例によって「現地集合・現地解散親子旅行」をすることになり、日程を決めました。
とはいえ、お互い忙しかったので、直前になってようやく、落ち合う場所などをメールで相談。新幹線はこの時間でどうかな、と送ったメールには「東京から京都は遠いの!もっと遅くして!」と叱られ…、浜松って東京にも京都にも行きやすい良い所なんだなと改めて実感。結局、京都駅に10時半近くに到着するように設定しました。
京都駅で落ち合って、JR京都線に乗り換え、「山崎」へ。明智光秀と豊臣秀吉の「山崎の合戦」の地です。駅から山を少し登ったところにある「アサヒグループ大山崎山荘美術館」が今回の目的地でした。ここで、私の好きな画家アンドリュー・ワイエスの絵に再会しました。
小学4年生の時にワイエスの絵に出会い、その繊細な画風に一目ぼれ。「ワイエス展がある」と聞けば、遠くでも旅情を誘われてしまうのです。以前、2016年に豊橋で見た絵(その時のこともブログに書いてます)がほとんどでしたが、 やはりワイエスの飾らない素朴な絵は、私の心の栄養です。
この日、まだ紅葉には少し早かったのですが、美しい建物と、赤くなりかけているモミジは、とても素敵な景色でした。
山荘のベランダからの眺望は素晴らしかったです。小雨に降られましたが、庭も散策できました。
ワイエス以外はアウトオブ眼中の私と違って、娘は「さ、次どこに行く?」とアクティブです。全く考えていなかった私に、「じゃ、宇治行こう!」(そうだ、京都行こう、の地域限定版!?)と娘が提案。JR京都線からJR奈良線に乗り換えて、外国人観光客と大河ブームで賑わう名所「宇治」に着きました。
目的地はこの二か所。
光る君へ 宇治 大河ドラマ展 宇治源氏物語ミュージアム
大河ドラマ館と、源氏物語ミュージアムです。
宇治に大河ドラマ館があるなどとはつゆ知らず、「せっかくだから行こう!」と宇治川沿いの「お茶と宇治のまち交流館『茶づな』」内にある「光る君へ 宇治 大河ドラマ展」に向かいました。これで3年連続「大河ドラマ」の地を訪ねている私です(笑)。
宇治を訪ねたのは、2014年「乙女の会」バスツアー以来です。その時行けなかったのが「源氏物語ミュージアム」でした。今回、足をのばしてよかったです。見ごたえのある展示でした。大河ドラマの影響もあるのでしょう、お子さん連れの方も目立ちました。
山崎よりも宇治の方が紅葉が進んでいる印象でした。これはミュージアムのエントランスのモミジです。
雨の降り出しそうな宇治を駆け足で回って、京都駅に戻り、混雑する駅で早めに夕食を済ませて、娘はのぞみで、私はひかりでそれぞれ帰路につきました。
アンドリュー・ワイエスに導かれて、久しぶりに訪ねた京都。ワイエス展がなければ、紅葉で大混雑の古都を訪れようとは思いませんでした。ワイエスさんありがとう! おかげで、ちょっと早めの紅葉を楽しむことができ、大満足です。