様々な女性から学ぶ ~高校講堂朝会感想 3~

11月9日に行った高校講堂朝会では、「様々な女性の生き方を通して」と題して、アメリカの大統領選挙に臨んだ二人の女性(ヒラリー・クリントン、カマラ・ハリス)のスピーチを紹介したほか、国連で活躍する中満泉さんが以前発表した文章「15歳の私へ」を朗読し、女性の生き方について皆で考えました。

今日は、高校3年生の感想を紹介したいと思います。女性たちのスピーチや手紙に何を思ったのでしょうか。18歳になった生徒もいますので、「大統領選挙」から自らの「選挙権」へと思いを巡らせた生徒も多くいました。

ハリスさんのスピーチが心に残りました。今回のスピーチでは生きていくうえで大切なことを教えてくれた気がします。「優しさ」と「敬意」です。この2つのことは相手と良好な仲を形成していくのに大切なことだと思います。どんなに争い合っている相手でも、どんなに親しい仲でも相手への敬意や優しさは忘れてはいけないことだと思います。そして諦めないことの大切さも改めて教えてくれました。「闘いには時間がかかります。でも、それは勝てないということではありません、大切なのは決して諦めないことです。」この一文が心に残りました。何かに挑戦することは途中で諦めたくなるけれど、長い時間辛抱強く戦い続ければ成功の鍵を手にすることができると思い諦めずに挑戦し続けたいと思います。

アメリカ大統領選挙では惜しくも「カマラ・ハリス氏」は敗れてしまい、女性初の大統領になることはなくなってしまいました。ハリス氏が大統領にならなくて残念と思う気持ちをもつ反面、この大統領選で嬉しい気持ちを抱きました。それは、あるニュースを見たことがきっかけです。このアメリカ大統領選挙に向けて、ハリス氏を支持している若者が、ハリス氏は親しみやすい性格であるなどとハリス氏の良いところを若者らしく、短い動画を作成し、投稿していました。若者が、自分たちのトップを決める選挙に対して、誰に投票すべきかという意思をしっかり持ち、更にその思いをネットに投稿して広める。世の中に選挙や政治を自分ごとのように考えている若者がいるということを知って、とても嬉しくなりました。また、そのような若者は積極性や行動力にあふれていると思ったし、選挙に行って、なってほしい議員さんに投票して、満足しているだけの私に比べて、はるかに社会に貢献しているなと感じました。

中満泉さんの生き方について再度考えることができた。「15歳の私へ」には私たちの心に刺さる言葉がたくさん紹介されていて改めて今後の自身の生き方の参考になったと思う。特に『「女のくせに」っていう目で見る人たちのいる社会の現実に直面しても、負けてはダメ。』という言葉に感銘を受けた。
私は西遠に入学してから、女性としてのあり方を真剣に考えるようになり、たくましく芯のある女性になるために日々の学びを大切にしてきた。西遠では世界で生きる力として必要な「21世紀型スキル」を学校生活で身につけることができ、その恵まれた環境で学べている私はとても幸せものだと感じている。西遠での学びを経て将来は「鋼の玉を真綿でくるんだ女性」として世界で活躍できるよう今後も尽力していきたい。

私は、10月27日に行われた衆議院議員総選挙で私の選挙権を行使するために選挙をしに行きました。選挙会場に行ったことも初めてだったので、緊張したけれど、無事に一票を投じることができました。今までは選挙に行くことができなかったこともあり、テレビで結果を知るぐらいで、選挙に関心を持ってこれなかったのですが、今回は自分の大切な一票を、誰に、どの政党に投じるのが良いのか、新聞に載っていた政権公約をみたり、ネットでもそれぞれの政党の方針などを調べて、自分が支持したいと思った政党に一票を投じることができました。自分自身が選挙に参加したことで、以前よりも、結果を知りたいと思ったし、行く前に予備知識をつけることができたので、ニュースで政治関連の話をしているときにも新たな観点からニュースを客観的に見ることができるようになったと思います。
今、日本で生きている私達にとっては、成人したら選挙権を行使できることが当たり前になっていて、その権利の尊さを実感しづらくなってしまっている気もするけれど、校長先生がお話の中で仰っていたように、私達が、いまこうして成人したものが選挙権を行使できるのは、過去に選挙権の獲得のために奮闘した人たちのおかげであることを、忘れてはならないと今日改めて感じました。日本史の授業の中でも、20世紀前半の戦前に、平塚らいてうや市川房枝などが、女性の参政権獲得を目指して奮闘していたことを学びました。過去の私と同じ女性の方が未来の私達女性の為に残してくれたこの功績を無駄にしてはならないと強く感じます。だから私は、これから先、どんな道に進み、どこへ行こうとも自分の持った権利を放棄することなく行使し続けたいと思います。

まだまだ紹介したい、力強い感想があります。高校3年生の気概を感じる、そんな感想が目白押しの集会記録でした。