小さな白板2024 第50週

慌ただしく日々が過ぎていきます。2024年、全員が登校するのもあと2日、小さな白板は今日も小さなメッセージを掲げて図書館で皆さんを待っています。

12月16日(月)
「理念なき政治」「労働なき富」「良心なき快楽」「人格なき知識」「道徳なき商業」「人間性なき科学」「献身なき崇拝」
  マハトマ・ガンジーの墓碑に記された「七つの大罪」

ぎくりとすることばかりです。人はみな「七つの大罪」を自戒として生きていくべきなのでしょう。ガンジーの生涯と共に胸に刻んで…。

12月17日(火)
学習とは、何が面白いかに気づくことであり、楽しいと思えることが才能。
       益川敏英

2008年にノーベル物理学賞受賞し、2021年に亡くなった益川敏英先生。歯に衣着せぬ真っすぐな発言が好きで、新聞での彼のコメントなども結構読んでいました。そんな益川先生の「学習」についての言葉です。「何が面白いかに気づくこと」、ぜひ生徒の皆さんにも味わってほしいです。

12月18日(水)
専門が見つかった時、関連・隣接しているジャンルへの気配りを絶対しなくちゃいけない。
       富野由悠季

前日の女性教育講演会の中で富野監督がお話してくださった内容は多岐にわたりました。様々な言葉が生徒の皆さんの心に刺さったようです。私もいくつかあった心に刺さる言葉の中から、、自分が道を見つけた時にすべきことという観点で、この言葉を紹介することにしました。奢りのないこの言葉がとても心に残りました。

12月19日(木)
瞳に夢を 胸に矜持を
  「サンデー毎日」高橋大輔特集の見出し

フィギュアスケーターの高橋大輔さんに宛てたこの見出し、キラキラした言葉だけれど大事なことだなあと思って書き留めました。サンデー毎日12月15-22号の見出しより。

12月20日(金)
嫗(おうな)一人瓦礫(がれき)の中に暖のため木片拾うウクライナの冬
      瀬口美子

忘れてはいけない世界の戦争の悲劇。この短歌が朝日歌壇に掲載されたのは2022年11月27日でした。あれから2年が過ぎても、まだウクライナに人々に平安は訪れていません。この短歌に歌われた媼(老婆)は元気でいるだろうか、と考えると胸が詰まります。戦争がなくなりますように――心から願います。