予約していた新刊が昨夜届きました。『僕には鳥の言葉がわかる』鈴木俊貴著(小学館)です。中学1年生の国語の教材でもある「『言葉』を持つ鳥、シジュウカラ」の筆者による初めての単行本です。
シジュウカラが言葉を話す、ということを初めて目にしたのは、新聞記事だったでしょうか。その時から、筆者の鈴木俊貴さんには関心を持って、新聞やwebの記事を読んできました(ブログでは2017年から書いています。こちら)。
ですから、教科書に彼の文章が出ると知った時は、とても嬉しかったです。これでシジュウカラを愛する中学生が増える!とほくそ笑んだオオバでありました。西遠にもよく来るこのシジュウカラを、みんなにもっと知ってもらいたいなーと前々から思っていたのです。
この本の終盤「カエル人間救出作戦」の中に、鈴木さんがどうやってみんなにシジュウカラのことを知ってもらおうか頭をひねった様々な活動が紹介されていました。教科書に掲載されることが、鈴木さんにとっても大変嬉しかった出来事なのだと分かりました。旧ツイッターを始めたのも、みんなに広くシジュウカラのことを知ってもらいたかったからだと言います(もちろんオオバはフォローしていましたので、ツイッターでこの本が出ることを知り予約したのでした)。
今日、そのツイッターでこんなつぶやきを見つけました。「僕には鳥の言葉がわかる」の魅力が詰まった「楫野」さんという方の呟きでした。そこには、この本の魅力がたくさん紹介されていました。
本書は私のように鳥はおろか生物に興味のない文学の好きな方にもとても面白く読めるものです。 例えば、鈴木さんのキャラクターが愛おしく伝記として面白いです。 例えば、単純に新たな学問として、ここで書かれていることが新鮮です。 例えば、鳥を知ることで人を知ることができます。 (楫野さんの旧ツイッターより)
この紹介文に、オオバもまさに共感の嵐!
鈴木さんご自身が本当に愛すべき人(お父様やお母様もちょっと登場しますが、まさにこのお二人から生まれた方なのだなあと納得!)、シジュウカラの生態がわかったことで世界各国の研究者たちが賞賛する様子などは臨場感いっぱい! 新たな学問の魅力も分かりますし、鳥を知って人を識、うんうん、ホントにそうなのです。
楫野さんに負けずに、私からもオススメします。ぜひ、この本を手に取ってみてください。鳥に興味がなくても大丈夫です。たぶん、かなりの確率で、まず鈴木俊貴さんという人に興味が湧きますから。
鈴木さんのちょっとお茶目な文章表現も素敵です。
本の中のイラストも、とてもかわいいし、分かりやすい!
本に満載のエピソードも魅力的です。お米とキャベツの話に爆笑し、アホウドリの長谷川先生との出会いにときめき、学会での発表にドキドキして…、先が気になって、スイスイ読めます。
そして、この本を読み終わるころには、鈴木さんとシジュウカラに出会いたくなること請け合いです。
西遠には、今日もシジュウカラが来ていました。ヘビへの警戒音は西遠では聞いたことはありませんが、いつか軽井沢に行って森の中でシジュウカラの観察をしたいなあ(蛇には遭遇したくないけど)、と思い始めたオオバです。