図書館入り口の「小さな白板(ホワイトボード)」。テスト期間中は図書館の貸し出し業務も停止されていましたが、放課後自学に励む生徒は毎日遅くまで頑張っていました。そんな皆さんに、今週は「あいのうた 短歌集」からの短歌を中心にお届け! 心に届いたでしょうか。
1月20日(月)
隠してもいつも母にはすぐばれる 「あんたの母親18年目」
堀千尋
お母さんに嘘をついてもバレちゃう。隠し事も駄目だな、とガックリする娘に、「何言ってるの、あなたの母親やって18年よ!」というお母さん、「すべてお見通しだよ」というお母さんの心の中の呟きが聞こえてきそうで、なんかあたたかくていいですね。
1月21日(火)
志望校 探す僕の横にいる 友達こそが 探していたもの
渡邊康平
友達の大切さに気付くことができた作者は、人生の宝探しに見事成功しましたね。一緒に悩み、一緒に頑張った仲だから、かけがえのない関係になれるのだと思います。この短歌を見ていると、なぜだか槇原敬之さんの「僕が一番欲しかったもの」が脳内再生されるのです…。
1月22日(水)
孫が初めてバイトするレジ係離れたレジから覗く
山本 啓
お孫さんを心配して、ついつい遠くのレジの列からお孫さんのバイトの様子を見守っているのは、おじい様でしょうか。不器用な、でも愛にあふれている様子が微笑ましいです。見守られているお孫さんも、幸せです!
1月23日(木)
「乗ってくか」免許をとった兄の声 隣から見る兄は大きい
石山和美
大人になっていくお兄ちゃんが妹にはすごく眩しいんだろうなあ。兄弟姉妹っていいですね。こうした光景、西遠生も経験しているかもしれませんね。親からすると、免許取りたての子どもはとてつもなく心配なのですが。。。笑。
1月24日(金)
カンパニュラ花言葉は「ありがとう」身近な人ほど渡せない花
鹿間くるみ
「ありがとう」ってなかなか素直に家族には言えませんね。そんな作者に共感する人、多いのではないでしょうか。テストも終わりましたので、カンパニュラがどんな花なのかは、ぜひ調べてみてくださいね。
ここまで「あいのうた」から紹介致しました。
1月25日(土)
かつて日本社会は「品」を尊ぶ社会でした。近年、それが急速に失われています。品位を欠く御仁が人気を博したり、品行とは無縁な政治家が力を持ったり、「恥じる」ことを知らない人が増えています。ネットがそれに拍車をかけています。品格、気品、人品、品性などの語を死語にしてはなりません。
入澤崇
年の初め、入澤先生の旧ツイッターの呟きを読んで、大いに共感しました。「品」をもっと大切にしなくてはなりません。品格、気品などは絶対に失ってはいけないものです。「品位を欠く御仁」「品行とは無縁な政治家」…頭に浮かぶ人が確かにいます。それが主流になるような国ではいけないと心から思います。生徒の皆さん、「品」を大切にしましょう。
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25日、図書館に小学生会員の皆さんがたくさん本を借りに来てくれました。本に親しむ子どもたちの瞳のかがやき、そしてそれを見守るご家族の優しさ、私は本当に嬉しいです。小学生の皆さんへの図書館開放、次回は2月22日(土)です。