2月15日の全校講堂朝会「言葉を力にする」の集会記録から、生徒の感想を紹介します。今日は、新井紀子さんの「シン読解力」から紹介した「生活言語」と「学習言語」についての感想です。
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おそらく生徒たちは、言葉に「生活言語」と「学習言語」があるなんて意識したことはないと思いますが、今回の話を聞いて、「あっ!」と思い当たる生徒もいたのです。
今日は「学習言語」という言葉を知りました。私はこの言葉について”使っている言語(日本語)は同じだけれど、教科によって口調が違ったり、使う語彙が違ったりする” ということだと解釈しました。国語と数学とでは、問題文や解説文の口調が全然違います。学習言語を使い分けて考えることで、問題文を更に理解しやすくなりそうだと思いました。そして教科ごとの「学習言語」がわかるまでその教科の予習と復習を繰り返すことが大切だということがわかりました。もう一つ、普段の生活で使う言語(言葉)である「生活言語」という言葉も出てきました。移動中などに車の中でラジオを聴くことがたまにあるのですが、そのときよくラジオキャスターの語彙の多さに驚きます。普段から本を読んだり、知った言葉があれば意味を調べて使ってみたりして、”自分のものにする” 努力をすることで使える語句や表現の仕方を増やしたいです。(中学2年)
新井紀子さんの「シン読解力」を通して、「生活言語」と「学習言語」の違いについても学びました。「生活言語」は普段の会話で使う言葉ですが、「学習言語」は教科書などで使われる特別な言葉です。私は普段、国語や社会の教科書の内容が難しく感じることがありますが、それは「学習言語」に慣れていないからかもしれません。これからは、予習や復習をしっかり行い、「学習言語」を自分のものにして、使っていきたいと思いました。さらに、校長先生の昔話もとても興味深かったです。特に、「天声人語」を通して言葉や文章表現が広がったというお話は、私にとって大きな学びになりました。私は新聞を読む機会はありますが、「天声人語」のような文章はあまりちゃんと読んでいません。自分の語彙を増やすためにもしっかり読みたいと思いました。これからは、新聞や本を積極的に読んで、自分の言葉の力を高めていきたいです。ちなみに、小学生の時は、朝日小学生新聞を読んでいたので、子ども天声人語を読んでいました。とても興味深かったです。(中学3年)
リーディングスキルテストを開発した新井紀子さんの最新本「シン読解力」から、「生活言語」と「学習言語」の違いについて説明を聞きました。「生活言語」とは日常生活の中で使う言葉で、「学習言語」は教科書に出てくる言葉であり、生活言語とは異なる聞き慣れない言葉だそうです。学習言語は理解するのが難しいと聞き、私も高校1年生のときの化学の教科書を思い出しました。言っている内容はそこまで難しくはないのに学習言語がたくさん使われており、読むのが億劫でなんとか問題集で理解しようとしていました。今回のお話を聞き、途中で諦めず理解しようと努力してみようと思いました。(高校2年)
学習言語をものにするためには、まず、この生徒たちの気づきのように「あ、教科ごとに使う言葉が違うんだ!」と意識することが第一歩だと思います。そして、彼女たちも言っているように、諦めないで予習復習をすることで、だんだんとその教科の言葉が理解できるようになるのです。題字なのは、諦めないで、理解する努力をすること。もちろん、先生方にも、教科ごとの「学習言語」があることを意識して、生徒に学ぶ支援をしてもらいますから、みんなで努力しましょう。