第119回創立記念式

本日3月3日は、西遠女子学園の創立記念日です。119年前に岡本巌先生、欽先生ご夫妻によって蒔かれた女子教育の種。今日は、PTA会長様、同窓会長様のご列席を賜り、全校生徒が講堂に集って、学園の119歳の誕生日をお祝いしました。

河津桜もようやくピンク色になり、学園の記念日をお祝いしてくれるかのようです。今日、全校に向けて話すにあたり、私は学園の80周年誌、90周年誌、100周年誌を読みました。学園の歴史を振り返ると共に、その歴史を本として刻んだ先人の努力に頭が下がりました。引き継いだ学園の歴史と伝統をどう継承するか、私たち一人一人が真剣に考えていかなくてはいけない…私は客席の生徒たちに伝えました。

祝辞では、神谷PTA会長様が119年という時間を数値化してくださいました。そして、学園に6年間在籍するということが学園の歴史に関わっている時間であり、皆さんも歴史にその足跡をしっかりと遺してほしいとお話しくださいました。二橋同窓会長様は、「話は耳でなく胸で聞く」ということを教えてくださいました。

生徒代表による誓いの言葉では、本質を見抜いて学園の今を継承していくのだという姿勢を感じて、頼もしく思いました。

みんなで歌った創立讃歌、心に響いたでしょうか。♪歴史の鐘の鳴りわたる♪というところ、私の大好きな箇所です。

第2部は記念コンサートです。今年は、アンサンブル・ムジーク浜松様による、「西遠生のためのコンサート」。ヴァイオリンの茂木立 真紀さん、ソプラノの岡本実佳さん、そして、ピアノの伊藤 絢さんが素晴らしい演奏と歌唱を披露してくださいました。生のバイオリンとピアノの音色は美しくて力強く、ソプラノの澄んだ張りのある声での歌は情感たっぷりで、どの曲も心から堪能させていただきました。

オペラ「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」では、岡本さんがドレスの上に着物をまとって登場し、蝶々さんがピンカートンを待ちわびる心をせつなく歌いあげました。

ピアノの伊藤さんは西遠の卒業生、「素晴らしい環境で学園生活を送ることができた」と振り返ってくださいました。「良い環境で身につけた感性は、社会の中で必ず役に立ちます」というメッセージは、とても力強く届きました。
茂木立さんは、ブラームスから「情熱大陸」まで、多彩な音楽を巧みに演奏してくださり、迫力に圧倒されました。

岡本さんによる歌唱のレクチャーでは、お腹から声を出すこと、笑顔で歌うこと、モスキートーンを声にあてることなどを教わり、発声練習の後、「花」と「校歌」を会場の全員で歌いました。

多彩なプログラムで、客席を楽しませてくださった皆様、素晴らしいコンサートをありがとうございました。花束贈呈は、高校2年生から。

お帰りの際に、記念撮影していただきました。

心を震わせる演奏を聴かせてくださいました皆様に心から感謝致します。アンサンブル・ムジーク浜松様、ありがとうございました。