令和7年度が始まりました。小さな白板(ホワイトボード)は、今年度も図書館玄関で皆さんをお待ちしています。たくさんの短歌や俳句、言葉に出会ってください。

第12週は、4月3日の高校入学式から始まりました。4月5日までの3日間の白板を振り返ります。
4月3日(木)
ひとは威張っているひとに威厳を感じるのではない。善なる行いをするひとに威厳を感じるのである。
おおたとしまさ

高校入学式で、おおたとしまささんの本と言葉を紹介しました。この言葉は、おおたさんが2019年に広島学院中高等学校の「スーパー用務員」のロサドさんを紹介したweb記事の中にあった言葉です。他者のために生きるロサドさんの生き方・考え方に触れ、おおたさんは「威厳」について、
「人は、威張っている人ではなく、黙々と善なる行いをしている人にこそ、「威厳」を感じるのである」とまとめました。
地位や立場をかさに着て威張る人は少なくありません。俺の言うことを聞け、言うことを聞いた奴だけ救ってやる!と威張り散らす人もいます。最近国のトップに立つ人の中にもそんな人が出てきて、地球の危機すら感じます。
そういう人にどう対処しますか。威張る人に媚びを売って、自分の信念を曲げて生きるなんて恥ずかしいこと。ぶれない土台をしっかりと持ちたいものです。
また、自分自身も、威張るのはなく、良い行いを続けることを実践しましょう。
4月4日(金)
答えはある けれど言葉はまだなくて揺れる桜の枝を見ていた
岡本真帆

「自分の言葉を持とう」と私は生徒に訴えています。しかし、一朝一夕に言葉が増えるわけではありません。この短歌のように、自分の中にあるものをうまく言語化できなくて悩むこともあるでしょう。作者は、人生の大事な選択を前に思い悩んでいるのでしょうか。美しく咲く桜を見上げながら、自分の心の中と戦っている姿が思い浮かびました。
4月5日(土)
学生となる子を連れて行きは二人、帰りは一人の春の飛行機
俵 万智

春、進学や就職で親元を離れていく子どもたち。俵万智さんは一人息子を大学に送って、帰路は一人分のチケットを取ったのですね。親としての安堵やほろ苦さ、一抹の寂しさ…。そんな感情・感慨が、帰りの飛行機の友。俵万智さんの短歌は、親世代にたくさんの共感を与えてくれるものです。
歌集「アボカドの種」より。
今日は桜に雨が降っていて、週明けの学園の桜状況が心配です。
4月8日の中学入学式、桜、絶対咲いていてね!!