中学入学式の午後、生徒たちもみんな帰った静かな学園で桜の写真など撮っていましたら、枝垂れ桜のすぐ近くで、ガサゴソと音がします。「ん?」
音のする方に目をやると…一匹の猫が私をにらみながら、大きな石に上ろうとしているではありませんか。

さっと逃げてしまうんじゃないかと思いましたが、意外にも、石の上にとどまり、葉っぱの向こうから、こっちをにらみ続けています。

こちらとしても、猫を撮るのは久しぶり! 猫歩きの岩合さんみたいにかわいく撮るぞ!と思い、しゃがんでカメラを構えました。すると、「こいつ、ほんとにしつこいなあ」とでも思ったのでしょうか、警戒するのをあきらめたように、その場にうずくまって、そのまままったり…。

どうやら、この石、お気に入りの場所だったようです。目を細め、しつこいカメラマンに呆れながら、しばらくそこにいてくれたのでした。
モデルさん、、ありがとう! お顔をアップで撮ってみました。

あ、耳! 猫ちゃんは、さくら耳だったのです。
さくら耳は不妊去勢手術済みであることを示しています。
どなたかやさしい方が彼or彼女を「さくら猫」にしてくれたんですね。
なんだか地域猫として学園ライフを謳歌している表情に見えてきました。
これはもう、「珍客」ではなく、「住人」かもしれませんね。
「またね!ゆっくりしてってね!」と言ってその場を去りましたが、「ここ、わたしん家だし。こっちが主人だよ」と思ってるかもしれませんね(笑)。