今日は、1年菊組の退寮式のため、7:20に学校に行きました。
退寮式では、菊組の生徒たちが作法指導や入浴・食事と言った入寮のプログラムをひたむきにこなした様子がうかがわれ、1年生最後の入寮は良いものだったのだなと分かりました。嬉しいことです。
退寮した1年生は帰っていきましたが、弓道部、バレー部や演劇部、そして検定試験を受ける高校生など、休日の学校にもたくさんの生徒が登校していました。
高校演劇部は、23日が県大会。舞台稽古に励んでいます。素晴らしい舞台を作り上げてくださいね。
午後、少し自由な時間ができ、秋野不矩美術館に「堀文子展」を見に行ってまいりました。
以前、箱根で堀さんの絵は見たことがあり、鮮やかな配色や大胆な描き方をする方だなと思い、興味がありました。
先日、来場者が1万人を超えたという記事が出ていましたので、多少混んでいるのかな、と思いながら到着すると、本当に駐車場はほとんど満車。たくさんの方々で賑わっていました。
秋野不矩美術館は、建物が独創的。
駐車場に車を止めて、坂を登っていくのですが、美術館は山の上にそびえています。
藤森照信さんの設計ということで、とてもユニークな建物なので、一度見たら、忘れられない建築物だと思います。
そして、この美術館の最大の特徴は、靴を脱いで上がること。
初めて行った時には、いささか驚きました。
でも、靴を脱ぎ、静かな気持ちで絵と向き合うことができます。
紅葉の始まった坂をゆっくりゆったり登っていきます。
なんと、桜が迎えてくれました。十月桜でしょうか。
心和ませながら、美術館内に進みました。
秋野不矩さんの絵は、ダイナミックで、色彩も大陸的な鮮やかさ。特に空の色が素敵です。
続いて展示されている堀文子さんの絵。
写実とは違う、不思議さが漂う絵です。
その中の1枚を見た時に、
「あ、君、ここにいたの?」
と呟きそうになりました。
「流れ行く山の季節」という絵だったのですが、
四季の花々が咲き乱れる絵の中に、鳥や蝶が配置されていて、
その絵の中に、つい先日写真に撮った蝶がいたのです。
↓この子
このところ撮影づいているシジュウカラも描かれていました。
↓この子
「君たち、ここにいたんだね」とチョウチョとシジュウカラに心の中で挨拶しながら、
彼らが絵の中から西遠や家の近くまで私に会いに来てくれていたのかなあ・・・
彼らが私を美術館にいざなってくれたのかなあ・・・
なんて考えてしまったのでした。
もちろん「流れ行く山の季節」の絵ハガキ、購入しました。
絵ハガキになると、とても小さくて、蝶など見落としてしまいそうです。
本物の絵はとても大きな作品で、それだけに伸びやかで素敵でした。
いい絵に出会えたなあ、と心が満ちていくのを感じながら、
西日に照らされて輝いている美術館をあとにしました。