高校講堂朝会

今日の1時間目は、高校1・2年生の講堂朝会でした。
高校生の皆さんにはなじみの薄い、しかもあまり興味がないであろう「大相撲」のお話をしました。
私は小さい頃からお相撲を見るのが好きで、力士の名前も知っていましたが、特に大好きだったのが「大鵬」でした。
※高1・2年の皆さん、集会記録を書くときのために
「大鵬」(たいほう)と
「白鵬」(はくほう)
の名前はこの漢字だと覚えておいてくださいね。
大鵬という名横綱が打ち立てた32回の優勝回数を、
この1月場所で超えたのが、横綱「白鵬」でした。
優勝が決まる取組での「同体・取り直し」という審判団の決定に、場所後批判を述べてしまった白鵬の発言を、私は大変残念に思っています。
なぜなら、横綱というのは、心・技・体の3つがそろった、人格的に優れたものでなければならないからです。
強いだけで、所作が荒れていたり、
横綱という地位に君臨して、人の助言も聞けないような横暴さが出たり、
それでは「横綱」としての使命を果たせないのです。
ましてや、審判に異議を唱えるというのは、どんなスポーツでもペナルティが課されるもの。
先日も、サッカーのアジアカップで、審判批判をした本田選手がペナルティを課されましたよね。
白鵬がどういう気持ちで審判批判をしたのか、当の本人は口をつぐんでいますからわかりませんが、
横綱という地位にいる者が発してはいけない言葉でした。
そこから、高1・2年の皆さんに言いたかったことは、
リーダーとなる学年や立場に立った時にどう振舞うかということです。
「慢心」という言葉も戒めとして持っていなくてはいけません。
リーダーは孤独であるけれど、そこから逃げたり、自分や自分の仲間だけに甘くなったりしてはいけません。
横綱の土俵入りが「大地を鎮める」という意味があること、
相撲では「礼に始まり礼に終わる」ということが大事だということ、
1月場所で引退した力士「豊真将」(ほうましょう)が礼を重んじ、
その姿勢を、師匠の錣山(しころやま)親方=寺尾 が「尊敬している」と言ったこと、
そして、大相撲豆知識などなど
いろいろと伝授しましたが、
少しは「相撲」の世界に興味を持ってくれたでしょうか?
今、大相撲はブーム再来といった感じで、
相撲協会公式ツイッターもフォロワーが8万人を突破しています。
遠藤や逸ノ城といった若手力士の人気もあって、
若い女性のファンも増えているとか。
そんな世の中の動きも知りつつ、大相撲という日本独自の文化に触れてくれる人が増えるといいなと思っています。
そうしたら、大相撲カルチャーツアーも復活するかな?
皆さんの集会記録が届くのを楽しみに待っています。