1月31日(土)の4・5年生対象の講堂朝会で、
私は、大相撲の世界について少し説明しながら、横綱白鵬のことを話しました。
「礼に始まり、礼に終わる」日本のスポーツとその心について。
そして、部活動や姉妹リーダーになって頑張る学年になった4・5年生に、
上に立つ者の心構えについて考えてほしいというメッセージを述べました。
先週、各クラスから2名ずつの「集会記録」(感想記入)が提出され、
その内容を読んで、私はとても頼もしく、嬉しくなりました。
講堂での私の話を、自分のこととしてしっかり受け止めてくれた生徒がたくさんいたからです。
4年生の集会記録を先週読んで返却し、
5年生の集会記録は昨日読んで、先ほど学年にお返ししました。
「続き」に、感想を抜粋して数名分掲載しましたので、ご覧ください。
部活動や姉妹活動にこれだけ真剣に取り組み、日々成長しようと頑張っている生徒が多いことを、私は誇りに思います。
【4年生】
☆ 私も祖父と一緒に相撲を見ていました。小学生の頃だったので、相撲というものがどういう競技なのかわからず。ただ見ているだけでした。今回このお話を聞いて、長年の疑念が晴れた気がします。まず、相撲には階級があるということを初めて知りました。私は今まで相撲には横綱しかいないと思っていたので、この事実に驚きました。そして、横綱というものは昇格がないこと、大関などは昇格があり、幕下まで落ちてしまうこともあるということも初めて知りました。
私は今、弓道部に所属しています。弓道は、矢が当たったら「よし!」という掛け声を掛けます。初めて大会に行った時、なぜもっと喜ばないのだろうと思いました。中学生の時、個人で優勝した後、委員長に「勝っても負けても顔には出さず、礼を尽くすこと」と言われたことを、このお話を聞いて思い出しました。
相撲という競技も、日本のスポーツです。日本のスポーツには、「礼」という言葉や行動が共通しているんだなと思いました。日本人として生まれたからには、感謝をすることをしっかり心に留めておきたいです。「礼に始まり、礼に終わる」ということを心掛けていきたいと思いました。
来年度、私たちは5年生になります。今まであっという間の4年間でした。つい感謝をすることを忘れてしまい、何かをしてもらうことを当たり前のように思ってしまう自分がいました。ですが、今回、相撲の話を通して、改めて感謝することの大切さを感じました。日本人だということを世界に誇れる人になりたいです。
【5年生】
☆ 自分が5年生になってもう1年たとうとしています。6年生の先輩方も学校に来ない、自由登校になって、いろいろな場面で先輩のいないことで、悲しいのはもちろん、最上級生の大変さ、その存在の大きさを実感しています。私は姉妹リーダーではないのですが、5年生のリーダーを見ていると、大変そうです。みんなをまとめるために頑張っているので、私は私で上級生としての自覚を持って行動(掃除。集合・服装)しています。ですが、掃除や姉妹昼食会などを、下級生も楽しめる居心地の良い場所にしてあげられていません。下級生に自分から話しかけることは私にとって苦手で足りないことなのだなと感じています。部活でも、あまり下級生との仲を深めるための会話はしていないです。でも、そこを克服して上級生としての役目を少しでも多く果たせればいいなと思っています。
いつまでも、どんなときでも、上級生として行動することは、必要なことだと思いました。思い出してみると、部活でも何でも、先輩を見て「こうなりたい」「あんな風にやれるようになりたい」と思い、真似して5年生になりました。だから、私たちが今度はそのような上級生にならなければいけなくて、その場その場にいつでもいろんな下級生、学園外では一般の方がいるので、常にその意識を忘れずに生活しなければ…と白鵬の暴言のことから思いました。
☆ 高2になり、部活の部長として半年以上たちましたが、一番上の人として、学年として、しっかりできていたかを考え直すことができました。リーダーとして威張っているだけでは、誰もついてこないし、目標にされることはないと思いました。それから、今まで信頼されていたり応援してもらっていたりしても、自分が取ったたった一つの行動だけで問題視され、人々の見方も変化してしまうのだなと感じました。人々の上に立つリーダーは、お手本となるような行動をとらなくてはいけないと思いました。自分自身も、部活でも姉妹リーダーとしても、「あのリーダーを目標にしていこう」と思われるようになりたいです。
☆ 私はクラブの部長であり、姉妹リーダーでもあります。その中には、同学年でも後輩でも仲の良い人はたくさんいます。だけど、仲が良いからといって、何をしていてもいいというわけではありません。まずは、自分が誰よりも一生懸命に働き、手を抜いてはいけません。自分がしっかりとやることをしていないと、指示が出せません。クラブでも掃除でも、その他、自分が指示を出すときには、特に言葉だけでなく自分の行動で指示が出せるようになりたいです。姉妹グループに掃除にあまり参加してくれない人がいました。リーダーになった時、彼女は指示を一回も聞いてくれなかったので、先輩の苦労や頼もしさを改めて実感しました。先輩のことを思い出し、私は指示を出しながら、「人一倍働く」を目標に、掃除するようにしました。今では、彼女は「他にやることありますか?」と聞いてくれるようになりました。
いつでも、どんなグループ集団でも、後輩は先輩を見ています。後輩にとって、憧れの先輩になりたいです。