今日は、うららかな陽射し。
全校朝礼が行われ、たくさんの賞状・トロフィー獲得の報告が行われました。
書き初め、作文、弓道、バレー、ギタマンetc.
生徒の活躍は、私たちに大きな喜びをプレゼントしてくれます。
こんなにたくさん活躍している友達や先輩、後輩がいる、という事実は大変誇らしく、
全校生徒を大いに刺激してくれますね。
学校には、この時期、文芸や写真、絵画、作文などのコンクール入選作品集なども続々と送られてきます。
今日は、その中の一冊を読んで、朝から落涙してしまいました。
「小さな親切」運動本部が発行した「こころに花が咲きました 平成26年度 作文集」です。
全国大会で優秀賞以上を獲得した小中学生29名の作文が掲載されており、
全国の中学生の方たちがどんな作文を書いているんだろう…という興味を持って読んでいたところ、
涙がポロリとこぼれちゃったのでありました。
喉頭がんで声を失ってしまったおじいちゃんのために、お母さんに頼まれ、覚えたてのひらがなの50音表文字盤を作ってあげたお孫さんの話。おじいちゃんはその文字盤を見て泣いて喜び、1年後亡くなったそうです。残された文字盤の裏を見ると、おじいちゃんがしんどい体で書いたであろう、お孫さんの名前と「ありがとう」の文字がくねくねの字で書かれていたと。(京都の松山滉平さんの作文)
松山さんの作文を読んでいたら、文字盤がおじい様にとってどれだけ嬉しいプレゼントだったかを感じ、泣けてしまいました。
他にも、素晴らしい作文がたくさんあって、いろいろと考えさせられました。
グラウンドゴルフを楽しむ祖父母やそのお仲間から声を掛けられて語らう中学生。友人は「大きな声で呼ばれて恥ずかしくないの?僕だったら恥ずかしくて無視するけど」というけれど、彼は「おじさん、おばさんたちと話すと、僕も励まされるんだよ」と答える…。(鹿児島の福屋太基さんの作文)
空港までの満員のバスの中で、隣に座った女の子にドキドキしながら話しかけ、その子の不安を紛らわせようと頑張った中学生。寝息を立てて寝始めたその女の子に肩を貸してあげたそうです。バスを降りたその子が、自分に向かって手を振ってくれた時の喜びがつづられていました。(香川県の三宅奈都さんの作文)
中学生ぐらいのときって、声を掛けるという一見簡単な行為にも「勇気」が要るものです。
みんな、その勇気を出そうか、どうしようか、葛藤しているんですね。
作文には、勇気を出して、一歩を踏み出せた瞬間が綴られています。
周囲の人々がその一歩にかかわってくれたことに感謝していたり、
自分の積極性のなさを反省していたりするけれど、
その一歩を綴る正直で素朴な文章は、読んでいる私の心まで温かくさせてくれました。
そういう一歩、西遠の生徒たちにも、ぜひ踏み出してほしいな、と思っています。
バスの中、学校内で、旅先で…。
今年度の「小さな親切」作文コンクールでは、西遠2年の深澤輝子さんも全国大会で入選を収めました!
「こころに花が咲きました」にも、入選者の一覧表に名前が掲載されています!
深澤さんの作文は、次号「友情」(3月4日発行予定)に掲載されますので、お楽しみに!
そして、もう一つ、ほほえましい作文に出会いました。
「ごはん・お米とわたし 作文・図画コンクール」の冊子も届き、
ここに、作文部門で入賞した2年の秋元彩海さんの作文が載っていたのです。
バレー部で活躍する秋元さん、朝食をパンにしたら午前中の授業中にお腹が鳴って大変だったとか。
朝食の様子がほほえましい作文、
こちらは次の次の「友情」(6月発行予定)に載るそうです。
首を長くしてお待ちください!
話は全校朝礼に戻りますが、
今日の朝礼では、6年主任の米倉先生から「卒業生を送り出すにあたって」というお話がありました。
先生は、今の6年生が、この6年の間に、いろいろな苦しみやトラブルを乗り越えて、大きく成長したのだと話されました。
今、苦しんでいることがある生徒たちにも、きっと大きな励ましと希望が伝わったのではないかと思います。
6年生は明日から登校。
姉妹活動も6学年揃うのはあとわずかな期間です。
良い思い出を増やしたいですね!