第109回創立記念式は、同窓会長の熊岡様、PTA会長の太田様をお迎えして、岡本記念講堂にて厳かに行われました。
記念式では、校歌斉唱の後、西遠109年の歴史を振り返るビデオを上映しました。
このビデオは、100周年記念式で初披露したものです。
当時、制作に携わった私にとっても大変思い入れの深いもので、撮影時のことが次々頭に浮かびました。
「伝統は、いつも新しい」というタイトルどおり、西遠の伝統は次々に行事や活動を進化させています。
ビデオの中にあった市営グラウンドでのクラスパフォーマンスは、今や浜松アリーナでのパフォーマンス大会となって大きく進化していますし、
撮影時に建てられたばかりの生活会館や南館、図書館でも、毎年生徒たちが新しい歴史を刻んでいます。
109年という時間は、人の一生以上の長い時間ですが、
その一瞬一瞬はまさに生徒が主人公となって作り上げてきたものなんだと、背筋が伸びる思いで今年もこのビデオを視聴しました。
同窓会長の熊岡様のお話は、西遠の卒業生が地域社会で本当になくてはならない存在として活躍していることを私たちに教えてくださいました。
PTA会長の太田様のお話では、言葉遣いについて、そこから広がっていく世界について、考えさせられました。「ごきげんよう」が使えるような、きちんとした、たおやかな女性でいたいと思います。
高校生徒会長の美和さんの誓いの言葉も力強いものでした。
堂々と読み上げる美和さんから、西遠の歴史と伝統を受け継いでいく決意を感じました。美和さん、ありがとう。
今年度は、静岡県私学協会の奨励賞を、個人1人、団体1組がいただくことができました。
今日は、記念式の中で、中学バレーボール部にその賞状を渡すことができました。
県大会優勝、東海大会3位、そして全国大会出場を果たしたバレーボール部、堂々の受賞です。
いつもと違って、↑緊張気味の3年主将
バレーボール部の皆さん、おめでとうございます。
30分間の休憩を経て、
記念コンサートの開演です。
今日は、「BSこころの歌」(BS日テレ)で活躍されているフォレスタの皆さんのうち、本校卒業生の吉田静さんが女性のお仲間を誘って、母校に駆けつけてくださいました。
春を感じさせる歌の数々をフォレスタの皆さんが抒情たっぷりに歌い上げてくださって、その世界に引き込まれてしまいました。
「花」「浜辺の歌」など教科書で出会った歌や、「100万本のバラ」「花は咲く」といった曲まで、私たちをうっとりとさせてくれるステージでした。
また、西遠の校歌も歌ってくださって、感激しました。
校歌を歌ってくださったフォレスタの皆さん↑
公演の後、フォレスタの皆さんといろいろお話をさせていただきましたが、
西遠ダンス部に所属していた吉田さんと、元ダンス部副顧問だったオオバは特に話が盛り上がってしまいましたね。
とても楽しいひと時でした。
フォレスタのみなさま、ありがとうございました。
記念式の式辞で、「黄金の鋲」(岡本富郎先生の著書)から、「生命の中の宝探し」の一節を紹介しましたが、
富郎先生の書かれた「西遠女子学園の教育が期待する人間像」をブログにも紹介させていただきます。
(1)素直に人の話を聞く態度
(2)仕事に熱中できる人柄
(3)すぐあきらめない根気
(4)規律を守る社会生活の躾(しつけ)
(5)何よりも生き生きとした積極的な風格
(6)年令に応じた自立心
先生がこの文章を書かれた1970年代から、大きく時代は動いていますが、西遠の目指す女性像は決してぶれていません。
この(1)~(6)は、これからもかみしめていかねばならない言葉だと思います。
学園の109歳のお誕生日を祝いながら、
諸先輩の皆さんが作ってこられた西遠の歴史と伝統を受け継ぐ誇りと責任を私たちは自覚して生きていかなくてはいけない、と強く思った記念の日でした。