28日放課後、1年生に戦争のお話を聞かせてくださったのは、浜松の遺族会の3名の方々です。
お一人目の鈴木さんは、太平洋戦争の始まりから敗戦までを年表を使って説明してくださいました。
食べ物にも困り、電気にも黒い布を掛けて生活していたこと。
家庭から金属が武器をつくるために集められたことなど、
戦争中、日本人がどんな生活をしていたのかを、1年生は真剣に聞いていました。
お二人目の竹内さんは、モンゴルでの遺骨収集のことを、大きな写真で紹介してくださいました。
ルソン島で戦死したお父さんの遺骨が帰ってこなかったことから、
戦地に残された遺骨の収集をしなくてはと思ったのだそうです。
写真は、1年生の間を回ります。
戦争の犠牲となった方たちが、モンゴルの地にもたくさんいて、
その遺骨が今も眠っていることを生徒たちは知りました。
3人目の富田さんは、出征したお父様が中国から家族に向けて送り続けた手紙を紹介してくださいました。
お父さんが家族のことをいつも思いながら、戦地で過ごしていたことが、手紙から分かりました。
生徒からは「戦争中、どんなことを思っていましたか?」
「戦争が終わった時にどう思いましたか?」
と質問も出ました。
3人の皆さんは、丁寧に答えてくださいました。
遺骨収集の様子を記録した写真に見入る生徒たち。
3人の語り部の皆様、そしてお世話くださった飯田様ご夫妻、本当にありがとうございました。
1年生は、70年前の日本であったことを、
自分の言葉で記録し、自分の思いをまとめます。
今日、原稿用紙に向かって「平和とは」ということを考えている1年生も少なくないでしょう。
考えることが大事です。
想像することが大事です。
そして、自分なりの平和についての思いを持って、
5月14日の殉難学徒慰霊式を迎えましょう。