おはようございます。
本日は土曜日課です。
1時間目、中学の講堂朝会を終えたところです。
今日の講堂朝会では、2冊の本を紹介しました。
1冊目は、山本周五郎作「小説 日本婦道記」
2冊目はマララ・ユスフザイ著「わたしはマララ」
山本周五郎さんは美しい日本語と、温かい人情を描いた本をたくさん残しています。
「西遠生にすすめる本」にも、「さぶ」「松風の門」「樅の木は残った」そして「小説 日本婦道記」などが入っていますが、
今日私がなぜ「日本婦道記」を紹介したかと言いますと、
この本は、私が高2の時、コンテストの朗読課題で読んだ本だったからです。
その前から、前進座の演劇で山本周五郎の世界に触れていた私は、
朗読の課題のうちの1冊として読み進めるうちに、
周五郎の世界はなんて澄んでいて美しいんだろう、
そして、なんてきれいな日本語で表現されているのだろうと感動、
太宰治や宮本百合子などの選択肢の中から迷わず「日本婦道記」を選んだのでした。
(写真は、私が実際高2で買った本なのでボロボロです…笑)
今日の講堂朝会では「日本語の美しさを理解しよう!正しい、上品な日本語を使おう!」ということをお話ししましたので、
今日の私の話を聞いて、周五郎の世界に足を踏み入れてくれる生徒が多いとうれしいなと思っています。
もう一冊の「わたしはマララ」は、ようやく読む時間を得て、じっくり味わって読んだ本。
しかも、私の老眼鏡デビュー本でした!
生徒には、マララさんの勇気ある生き方を伝えました。
すでに読んだという生徒も何人か手をあげてくれて、
いい本に出会っているなあと思いました。
私は、この本を「アンネの日記」と併せて読んでほしいと思っています。
10代の少女の書いた本は、やはり10代で読んでほしい!
10代の少女たちが、こんなことを考えていて、こんな境遇に置かれている。ひるがえって私は…?
という思考はとても大切だと思うのです。
講堂朝会では、これからも何冊か紹介していきたいと思っています。
読書を通じて、日本語の豊かさを味わいながら、女性として人としての生き方を得ていってほしいと思うからです。
来週、集会記録にはどんな感想が書かれているのでしょうか。
今日の2冊は、中学生の皆にどんな思いをもたらしたのでしょう。
私の話への皆からの返事を読めるっていいですね。
また楽しみができました。
さあ、今から、2時間目の授業を見てきます。
6年生はお茶やお花に挑戦中。
4年生は「思春期講座」です。
そして1年生は、間近に迫った入寮の準備が始まっているようです。
では、行ってまいります!