講堂朝会の集会記録から

昨日の講堂朝会は、中学生に向けて「言葉を増やす」ということについてお話しましたが、一つ前(4月18日)の講堂朝会は1~6年生に向けてのものでした。
遅くなりましたが、今日ようやく4月18日分の「集会記録」全学年分にコメントを書き終えました。
集会記録が中高の先生方から私に届けられたのが、遠足の前々日でした。
遠足の翌日が生徒総会でしたので、コメントを書き入れるのは後回しにして、とにかく提出された集会記録はすべて読みました。
生徒総会をどう迎えようとしているか、自分の言葉で話すことについてどう考えているかなど、生徒総会より前に、生徒の皆さんの気持ちを知りたかったからです。
遠足から帰り、家で集会記録を読み、すごく嬉しかったです。
講堂朝会で話したことが、生徒の皆さんにストレートに受け止めてもらえていたこと、
生徒の皆さんのやる気が一枚一枚から伝わってきたこと、
・・・励まされたような気持ちになって、生徒総会当日を迎えました。
そして、ブログにも書きましたし、PTA総会でもお話しましたように、
生徒総会が今までとは全然違う、活気あるものになったのでした。
生徒の変革のエネルギーを肌で感じ、
生徒たちの可能性は素晴らしいものであることを実感しました。
そして、再び、集会記録に向かい、一人一人にコメントを書きました。
集会記録を読むと、誤字があったり、拙い表現もあったりしますが、
生徒の文章にはいつも勢いがあるなあと感じます。
中高生の頃は、思いが先走って、文章表現は未完成なものが多いですが、
思いはひしひしと読むものに伝わります。
そんな文章を一人部屋で読みながら、にんまりしたり、考えさせられたりするのです。
そして、コメントを書き入れながら、生徒の感想を紹介したい気持ちが湧いてきます。
ということで、
今年度も、「続き」の欄に、それぞれの学年の生徒の皆さんの集会記録を一部抜粋してお届けします。
私は講堂朝会で次のような話をしました。
「役員認証式を受けて、役員とそれを支えるみんなの役割について」
「西遠の校歌を歌い継ぐことについて」
「生徒総会の変革について」
「自分の言葉で話すことの重要性について」
「北浜中学校が取り組んだ、『マイナス言葉をプラス言葉に換える取り組み』について」
これらの内容に対しての生徒たちの思い、勢い、決意、やる気、・・・そんなものを感じていただければ幸いです。
生徒の皆さんも、ぜひ、友達や上級生、下級生がどんなことを書いたのか、読んでみてください。
なお、主述の不一致があったりしたところは、ちょっと表現を直してあります。
また、抜粋ですので、中略などあることもお許しください。

講堂朝会の感想 ~集会記録より~

1年生
・マイナスの言葉をプラスの言葉にするという話について考えました。初めに聞いた時に、どういうことだろうと思ったけれど、「疲れた」「きたない」という言葉を「やりきった」「ありのまま」等の言葉にするだけで、明るい雰囲気になって、すごいなと思いました。いつも自分はマイナスなことばかり考えてしまってネガティブになってしまうので、マイナス言葉をプラス言葉に置きかえれば、少しはポジティブになれると思いました。これからはマイナスに考えないようにしようと思いました。
2年生
・1年生の時、初めての生徒総会に参加して、質疑応答で誰も手を挙げて質問しないことを不思議に感じました。私の小学校では、何か説明があった時、分からないことがあるのに質問しないで周りに小さい声で聞くのは変だと言われました。自分が分からないなら周りも分かっていないに決まっているから、それを近くの人に聞くのは、周りの友達にも、説明した人にも失礼だと、よく先生にしかられました。だから、大庭先生も同じことをおっしゃっていて、とても共感しました。3学年集まっているところで手を挙げるのはすごく勇気のいることだけど、質問があったらしていけたらなと思いました。
3年生
・講堂で校歌を歌う時、時々声が小さいなと思うことがあります。歳をとっても校歌は歌い継がれているので、伝統を切らないように、私たちもしっかりと歌い継いでいきたいと思います。歌だけでなく、西遠ならではのことは受け継いでいかなければならないと思いました。例えば、学校に入る時にする停止礼は西遠ならではだと思います。先生が門のところで停止礼を注意したりするのを見ると、先生に言われなくても停止礼ができるようになったらいいと思います。停止礼以外のことでも西遠ならではのことがたくさんあります。もっと意識して行動したいです。また、私が西遠を卒業して大人になっても、西遠ならではのことが続いているように、自分から進んで取り組んでいきたいです。
4年生
・新年度一発目の講堂朝会は「目標を立てて頑張ろう」とか「気持ちを切りかえて頑張ろう」のような話だと思っていたら、生徒総会の話だったので驚きました。先生の話を聞いて、確かに、今の生徒総会は、会員は何も言わず、どうせ賛成になるだろうと思って深く考えずに拍手をする、というようになっていると思いました。次期生徒会の会長・副会長を決める信条発表会の時、質疑応答で質問したいことがあったけれど、手を挙げて言うのが恥ずかしく、言うのを諦めてしまったことがあります。後でクラスの友達に「気になることがあった」と言ってみたら、その友達も他の友達も同じところが気になっていて、こんなにみんなが思っていたなら質問しておけばよかったなと後悔しました。気になったこと、疑問に思うところがあったら、質問するべきだということがよく分かりました。
5年生
・私も、生徒総会で全く質問が挙がらないなと思っていました。でも、あんなにも人がいる中なので、私も質問する勇気がなく、質問したことはありません。1年生ぐらいの時に、先輩が質問したことがありました。そのように勇気を出して質問する人が増えたら、もっと学園全体の生徒会活動が活発になると思います。いろいろな質問が挙がったら、執行部の子たちは大変かもしれないけれど、とてもいい生徒会になりそうです。そんなふうな生徒会がまた戻ってくるといいです。
6年生
・「原稿を見ずに話すべきだ」というのは、本当にそのとおりだと思います。HR展の説明の時も、ただ原稿を読んでいる人よりも、自分の言葉で身振り手振りを入れて説明してくれた人の方が、説明を聞いてて分かりやすく、楽しかったです。何か発表する時などに、原稿がなくても、自分の言葉で人に説明できるということは大切だと思いますが、すぐに上手にできるようになることでもないので、早く身に付けられるように努力したいと思います。自分の言葉で相手に理解してもらえるような言葉を考えるのは大変なことだし、それを相手に伝えるのも難しいことだと思うけれども、頑張りたいです。
・いきなり出た質問に、自分なりの言葉で答えることは大切だと思います。自分が考えて話すということは、普段の授業で先生にあてられた時などに「周りの人を頼らず、自分で考えて答えること」で鍛えられると思います。将来、就職試験等の面接を受けることが多くあると思います。その時、いきなり出た質問に戸惑うことなく答えられるよう、今のうちから自分で答える力をつけたいです。