今日は水曜日。
記念グラウンドでの全校朝礼の日です。
今朝は、明日行われる「殉難学徒慰霊式」について
私から少しお話をしました。
今から69年前、太平洋戦争も末期の4月30日と5月19日、浜松を襲った大空襲でたくさんの方の尊い命が奪われました。
動員学徒として工場で働いていた西遠の生徒29名と引率教員1名も、この空襲の犠牲となったのです。
学園正門を入ると、水野欣三郎先生による「愛の灯」像があります。
防空頭巾にもんぺ姿の女子生徒が、平和の象徴の鳩を見つめています。
西遠では、毎年5月に「殉難学徒慰霊式」を行っています。
戦後50年を過ぎてからは、生徒会の手でずっと運営され続けている、
平和への誓いを新たにする大切な行事です。
毎年、高校生徒会が中心となって慰霊式の舞台を作ります。
中高生徒会執行部が団結し、今日は夕方から講堂の舞台づくりが本格化することでしょう。
生徒の皆さんが折ってくれた千羽鶴が、生徒会執行部の手により、舞台を彩ります。
一昨年↓
昨年↓
舞台には、折鶴のほかに大事なものがもう一つあります。
写真でお分かりかと思いますが、生徒の皆さんに持ち寄ってもらう花です。
全校朝礼でも呼びかけましたが、
生徒の皆さん、明日はどうぞ庭の花を一輪でいいですから持参してください。
戦争の犠牲となった大先輩の皆さんの悔しさや悲しみを思い、
平和を願う心を込めて、花を持参してください。
ご家族の皆様、ご協力をお願い致します。
そして、浜松の皆さん、西遠の生徒たちが花を抱えて登校する姿を目にしたなら、
その日は平和について少しだけでも考える時間をお持ちください。
生徒たちは、全員がこの慰霊式を迎えるに当たって
春休みから4月にかけて「平和の作文」を書きました。
明日は、その中から代表者3名が慰霊式の中で自分の作文を読み上げます。
来年は戦後70年となります。
時が過ぎても、戦争の記憶を風化させることなく、
平和の尊さを常に考える学園でありたいと思います。