この時期、校外での仕事が多くなっております。
この6月に完成したての学園案内などを持参し、浜松市内や磐田市の小学校さんを訪れる機会が多いのですが、
あまり道を知らないオオバは、ナビの力にかなり助けられながらの日々です。
時々、ナビは気まぐれなのか意地悪なのか、あり得ないような道を提示することもあって面食らうことも。
ですので、学校を出る前に一旦パソコンで浜松市内の地図をざっと見てから出発するようにしています。
運転しながら、道々、いろいろなものが目に入ります。
無数の看板にも目が行きます。
看板を見て、「確か、卒業生の○○さんちだったな・・・」なんて思いを巡らせたり、
「ここにもこの店あるんだ」と、お店の分布図を脳内に作ったり。
結構助かるのはコンビニエンストアの存在です。
トイレ休憩させていただいてます。
さらに、沿道の花々にも癒されています。
この時期ですから、アジサイが一番目に入りますね。
昨日は、公園やご家庭の庭先に、オレンジや白、赤のユリの花が咲いているのが目に入り、
「そうか、もうユリの季節なんだ…」と気づかされました。
今日は、浜北方面を走りながら、オレンジ色のノウゼンカズラが目に留まり、
「お、もう咲いている!」とびっくり。
花が季節を教えてくれます。
今日、ハンドルを握りながら、ふと、自分が西遠に入学した頃のことを考えていました。
旧浜松市内の小学校の中で、果たして自分が12歳の頃知っていた小学校が何校あったんだろう…。
「文集はままつ」で小学校名は一応認識していたけれども、
その存在をちゃんと知っている学校・どこにあるかを知っている学校は…、と指を折ってみたのですが、
自分の育った中ノ町小、隣の和田小、バトンの講習会に行った東小、図書館の講習会に行った追分小、いとこの通っていた広沢小、話し方大会の会場だった附属小・・・
12歳の私の頭の中には、10本の指に収まってしまうぐらいの学校しかなかったろうと思います。
それが、西遠に入学したとたん、
1年竹組(当時は、桜・梅・楓・松・竹の5クラスでした)で、
いきなり40名以上の級友と出会い、
みんなそれぞれ違う小学校から来ていて、
旧市内じゃなければ名前すら知らない小学校から来た友と、
だんだん&どんどん仲良くなっていったわけです。
これって、12歳の私にとって世界の劇的な広がりだった!と今更ながら思います。
今日、浜北区のある小学校を訪ねた時、フッと脳裏に、西遠1・2年生の時に同じクラスだったHさんの横顔がよみがえりました。
そこは、Hさんの出身小学校。
世界の狭かった12歳の私は、Hさんの存在によって、その小学校の名前を覚えたのでした。
そして、時を隔て、今日訪問した時に、今度はHさんのことを思い出したのです。
Hさんをはぐくんだその小学校の校舎前を歩きながら、
Hさんはここから赤電に乗って西遠に通っていたんだなー…と思い、
Hさん元気かなあ、どうしているかなあ…と感慨に浸ったのでした。
たくさんの小学校があり、そこから西遠に進んでくれる人がいて、送り出してくださる先生方がいます。
今学んでいる生徒たちが、遠方から、また公共交通の便の良くないところからはるばる通ってきてくれていることを想い、
それを支える保護者の皆様のご苦労を想い、
ありがたいことだとしみじみ思います。
そして、西遠に通う生徒たちのことを「元気ですか?」「がんばっていますか?」と尋ねてくださる小学校の先生方のお気持ちに応えられるよう、
お預かりした生徒たちの成長を支えていかなくては、と思いました。
生徒たちも、12歳のワールドはきっと小っちゃかったでしょうが、
かつての私みたいに、
西遠に入って、いろんな小学校から来た友達と出会い、劇的にその世界を大きく変化させたはず。
その広がりが、一人一人の成長につながるように、積極的な出会いになっていくように、私も心してサポートしたい、と改めて思いました。
明日からは、校内にいられる時間が多くなりますので、
生徒の皆さんとまたたくさんおしゃべりをして、
次に小学校さんにうかがった時、
「○○ちゃんは、元気です!」
とご報告できるようにしたいと思います。