3年生の学年集会(8:20~8:30)にお邪魔しました。
今日は、3年生に対して、先輩がお話をしました。
壇上に立ってくれたのは、6年生の村上さんです。
彼女は、昨年夏に「東日本大震災静岡県災害ボランティア」の高校生ボランティアとして東北を訪れました。
その時のことを、3年生に向けてお話してくれたのです。
津波で流されてしまった保育園の園長先生にお話を聞いたり、
仮設住宅の皆さんにカレーを作って交流を図ったり、
語り部さんのお話を聞きながら工事中の町を回ったりした村上さんは、
「震災直後は物質的な支援がメインとなりますが、3年経つと心の支援が必要なのだということが分かりました」
と述べ、3年生は真剣に耳を傾けていました。
村上さんは、中1の音楽コンクールの最中に東日本大震災を体験しました。
同じ講堂にいた者として、私もあの日のことは忘れられません。
村上さんは、救援活動に行きたい気持ちを持ちながらも、自分が行っても足手まといになるのではというもどかしい気持ちでいたそうです。
それが、昨年、校内に貼られたチラシを見て、ボランティア派遣のことを知り、実行に移したのでした。
自分が派遣高校生として現地に行けたのも、県のボランティア協会に集められた募金のおかげであるとし、人々の善意に対する感謝の気持ちを述べていました。
私は、村上さんの実行力と謙虚な言葉に、心打たれました。
3年生の心にも響いたのではないでしょうか。
この報告会が行われたきっかけは、姉妹活動。
学年主任の岡本早織先生が担当する姉妹グループのリーダーが村上さんで、
昨夏東北に行ったというお話を村上さんから聞いた先生が「ぜひ3年生に話をして!」と依頼し、実現したのでした。
朝からすてきな学年集会を見させていただきました。
村上さん、体験発表をありがとう。
先輩から後輩へ、今日も、形にはできない大事なものが継承されていったように思います。