戦後70年の8月がやってきました。
先日、NHKのニュースで、広島・長崎の原爆投下の年月日を正しく答えられない人が大変多いという調査結果が報じられていました。
戦争は70年という歳月を経て、そんなに風化してしまったのでしょうか。
朝日新聞の夕刊では、若い世代に向けて、こんな連載が組まれています。
「継ぐ記憶 私たちに戦争を教えてください」という特集記事です。
1日目は松坂桃李さん、2日目が有村架純さん、3日目が小栗旬さん、そして昨日の夕刊が福士蒼汰さんでした。
生徒の皆さんは読んだでしょうか。
かねてより小栗ファンのオオバは、フジテレビが8月15日に放送する終戦関連の番組に彼が出ることは知っていたのですが、番組に携わった若い俳優さんたちが番組とは別に新聞の一面を飾るというのがとても新鮮に感じられ、各新聞が戦後70年というこの時を大きく重くとらえているのだと思いました。
この連載記事の中で、福士蒼汰さんがインタビューしたのは、戦時中、広島の路面電車を運転していた女学生の方々。
この実話をもとにしたドラマ「一番電車が走った」も、8月10日にNHKで放映されますね。
先月放映された「ドキュメント 72時間」でも広島の路面電車が取り上げられていて、地元の方が70年前のこの事実を語っておられました。
地元の人々が大事に大事に語り継いでいる被爆と復興の歴史なのですね。
昨日は、これまたNHKで、広島・長崎・東京を結んでのライブの歌番組「いのちの歌」が放送されました。
すばらしい歌の数々にも感動しましたが、印象的だったのは、長崎の小学生たちの語り部活動でした。
自分の小学校が70年前に原爆でたくさんの犠牲者を出したことを、長崎市立城山小学校の小学生たちは訪れる大人に、自らの言葉で語っていました。
語り継ぐという行為の大切さを、この頃痛感しています。
風化させてはならない戦争の歴史。
西遠でも、戦争を体験された卒業生の方々にその体験を聞き、まとめていく取り組みを始めています。
先日、西遠を訪れてくださった大中香代様。
六間道路で機銃掃射に遭い、命からがら萬福寺のヤツデの木に隠れたこと、
6月18日の浜松の大空襲で、火の中を家族で井戸に5時間以上隠れて助かったこと…、
演劇部の生徒たちと一緒にお聞きした大中さんの戦争体験を、今まとめています。
もうすぐHPにも掲載する予定です。
明日は広島原爆の日です。
平和への思いを込めて迎えたいと思います。