動員学徒の友を想い…

今日は、学園に、動員学徒の同級生である吉田様がお越しくださいました。
吉田様は、高女34回卒業生。
昭和20年当時、河合楽器に行って、飛行機につける落下タンクを作っていたそうです。
4月30日の空襲で、ご友人6名が防空壕で亡くなり、「殉難学徒」となったのでした。
吉田様は、浜松市が主催する8月15日の「平成27年度浜松市戦没者追悼平和祈念式」に、母校の演劇部が舞台に立つことを知り、
後輩の激励のために母校を訪れてくださったのです。
同窓会長の熊岡様、副会長の二橋様と一緒に、校長室でお話をさせていただきました。

吉田様からは、西遠の先生のお名前が次々に挙がります。
入学式直後に、西遠卒のお母様に連れられて、岡本巌先生を訪ね、ご挨拶したこと。
そのわずか2か月後に、巌先生が亡くなられたこと。
お裁縫の内田先生が、セーラー服のくるみボタンを考案されたこと。
それまでは、黒いスカーフを蝶結びにした制服であったこと。
お裁縫の中村静先生のきびきびしたご指導を受けて、今もその教え通りお裁縫を続けていらっしゃること。
・・・吉田様のお話をうかがいながら、また改めて、ご自身の戦争体験や西遠の思い出などをゆっくりお話いただきたいと思いました。
吉田様は、同期のお友達にもお声を掛けてくださり、皆さんで8月15日の式典にいらしてくださるそうです。
ありがとうございます。
先輩たちに見守られての、演劇部『夕空』公演となります。