女子校って面白い! 6

学園祭が近づいています。
女子校の学園祭は、意外と硬派です。
西遠の学園祭は4月から始まります。
3年生から5年生まで、各クラスではホームルーム展のテーマを決めるために一人一人が「企画書」を出します。
まだ、学園祭実行委員会も立ち上がる前から、学園祭は始まっているのです。
ちなみに、実行委員会は、体育大会の終わるのを待って6月に発足します。
短期間で怒涛の仕事量です。
4月から10月まで約半年をかけてホームルーム展を仕上げる生徒たち。
彼女たちは、そこから何を得ているのでしょう。

今月、19日には高校生に、26日には中学生に、「講堂朝会」で
「わたしたちは学園祭で何を学ぶか」
というテーマでお話をしました。
そして、それぞれの学年から「集会記録」にぎっしり書かれた感想文が届きました。
その中から、「私はこれを得た!」という高校生の感想を紹介したいと思います。
ホームルーム展の準備を進めていくにつれて、どの人も様々な作業のプロになれると思います。私は、最近、模造紙の清書をずっと担当しているので、きれいな字で素早く書く技術を身につけました。クラスで作業をしていると、いつもあまり話さない人とも仲良くなれるので、学園祭は私にとって大切な行事の一つです。(4年生)
テーマ決定から完成まで、約半年という長い期間で作り上げていくので、当然どのクラスも完成度は高いし、クラス全員がそのテーマにとても詳しくなっています。こんなに長い期間ひとつの事柄について深く調べるということはなかなかないので、大変貴重な経験だと思います。クラスの絆も一層深まるし、完成して無事に当日を迎えられた時の達成感は、これまでの苦労も吹き飛ぶくらい素晴らしいものです。準備期間では、友人関係にひびが入ってしまうこともあるけれど、それを乗り越えた友人とは一生の友人でいられると思います。(4年生)
3年生の時は初めてのホームルーム展だったので、どういうふうにやったらいいのかわからずに、何とか完成しました。どれほど「計画」が大切かわかりました。4年生では、巨大製作物がなかなか完成せずに、終日準備の日にやっと完成し、ホームルーム展は難しいな、と思いました。そして、5年。最後のホームルーム展です。私は巨大製作物の担当。早くペンキを塗りたいなと思いますが、その前の段階をきちんとやっておかないと、しっかりしたものはできません。4年生の準備を見て焦りを感じますが、絶対負けたくないです。(5年生)
昨年、浜松の自衛隊基地に取材に行きました。学園祭当日、自衛隊の方々がホームルーム展を見に来てくださいました。多分、自衛隊の方々は西遠のホームルーム展なんて知らなかったと思います。でも、この取材を通して、きっと西遠の学園祭に興味を持ってくださったのではないかと思います。ちょっとしたことで、たくさんの人と出会い、たくさんのつながりを得られる…これは女子校だから、西遠の学園祭だからかな?とも私は思っています。(5年生)
今日のお話を聞いて、ホームルーム展をやっていた時には考えていなかったけれど、知らず知らずのうちに様々な能力を備えていたことに、今更ながら驚きました。ホームルーム展で磨かれる能力のうち、私がちゃんと意識して行えていたことは、接客とプレゼンテーション能力です。列に並んでいるお客さんを中にお通ししたり、列がどこかわからなくて困っているお客さんに話しかけたりして、ふだん感情を表に出さず人見知りな割りには、頑張ったと思います。そうやって、ホームルーム展は自分を成長させることができる素晴らしい行事なのだと思います。(6年生)
賞に入っても入らなくても、ホームルーム展で得た知識は社会に出てから絶対に役に立つと思うし、損はないということを、後輩は忘れないでほしいです。また、ホームルーム展で後悔してほしくないです。自分の意見を責任者に伝えることも大切だと思います。ホームルーム展で「もめごと」はつきものですが、それを乗り越えて作り上げるホームルーム展は最高です!(6年生)

いかがですか?
ものつくりの力、プレゼン能力、テーマの知識、団結力、計画力・・・
生徒たち、みんなそれぞれに自分の成長を実感しています。
今年は、どんな成長が見られるでしょうか。
西遠の学園祭は、10月3日4日!
明日からは、終日準備となり、
力仕事にも熱が入る生徒たちです。

どうぞ、学園祭で生徒たちの成長をたくさん見つけてください!