9月、だいぶ傷んでいた正門と西門の門扉を
改修のため、撤去しておりました。
錆び止めをし、フッ素塗りを3回施し、長持ちするよう改修していただきました。
20日間ほどを経て、門扉はきれいに仕上がって、再び設置。
同じく、記念グラウンド脇の「希望の灯」像も、洗浄と補修の上、白くきれいに塗り直されました。
これらの工事が9月末に全て完了致しましたので、皆様に改めてお披露目いたします。
正門
西門
希望の灯
この3つの改修工事は、
殉難学徒慰霊式で遺族のお一人としてお手紙をお寄せくださった
橋本みつ様のご寄付によるものです。
大切なお姉様を工場への爆撃で失って、
戦後70年ずっと平和への熱い思いを抱き続けておられた橋本様が、
遺された者としてお姉様の供養になることをしたい、
とお申し出くださいました。
学園として、橋本様の思いに心から感謝し、
正門・西門、そして希望の灯像の改修をお願い致しました。
8月15日、東京在住の橋本みつ様は
「平成27年度浜松市戦没者追悼平和祈念式」にご列席の後、
ご来校の上、目録を贈呈してくださいました。
そして、9月末日、工事が完了しました。
正門、西門、そして希望の灯には、次のようなプレートを設置させていただきました。
二つの門扉、
そして、
橋本様が7月にご来校された時に
ちょうど台座でセミが羽化していたあの「希望の灯」像。
橋本様は、あの時、羽ばたこうとしていたセミをご覧になって、
亡くなられたお姉様がここにいらしてくださった、
と思われたのだそうです。
希望の灯の像は、本当にきれいになりました。
一つ一つのドレスのひだや、サンダルまで、本当に美しくよみがえっています。
純白の像をぜひ皆さんにも、間近で見ていただきたいと思います。
「戦後70年殉難学徒慰霊式記念」
橋本様の思いを受け止め、感謝の思いで毎日門をくぐり、
パンドラの箱から出た「希望」にこれからの平和を祈ってまいりたいと思います。
橋本みつさま、本当にありがとうございました。