4菊 日伯ちがいは”ワン”だふる!🐾

4年菊

日伯って?

「日伯」は、日本とブラジルの関係を表す言葉です。

  • 「日」⇨ 日本
  • 「伯」⇨ ブラジル

日本とブラジルは、遠く離れた国ですが、文化や人の交流など、さまざまなつながりがあります。

浜松市とブラジルのマナウス市は2008年から産業交流都市として関わりを持っています。浜松市とマナウス市には、ものづくりが盛んという共通点があります。

また、浜松市には多くのブラジル人が暮らしており、日本とブラジルは私たちの身近なところでもつながっています。

私たちのクラスにもブラジルにルーツを持つ生徒がいます。

そこで私たちは、日伯交流をきっかけに、日本とブラジルが抱えている身近な課題にも目を向けてみようと考えました。

その中で私たちが注目したのが、犬や猫などの動物の命に関わる問題です。

実際にブラジルで生活していた生徒やブラジルにルーツを持つ生徒の家族からブラジルでは野良犬が多く、地域の中で問題になっていることがあるという話を聞きました。

私たちは、その話を聞いて、「日本とブラジルでは、犬や猫と人との関わり方にどのような違いがあるのだろう?」「動物を守るために、それぞれの国ではどのような取り組みをしているのだろう?」と疑問を持ちました。

そして調べていくと、殺処分や飼育放棄、飼い主のいない動物など、国によって制度や取り組みには違いがある一方、「動物の命をどう守るか」という課題は共通していることが分かりました。

浜松とブラジルのつながりをきっかけに、日本とブラジルを比較し、最後は動物愛護という共通の課題について考えることにしました。

基本情報

文化

日本とブラジルの文化について様々な面から比較しました。

食文化

<和食>(イラスト左)
・多様で新鮮な食材、栄養バランス
・季節の風情
・年中行事との関わり

<ブラジル料理>(イラスト右)
・牛肉、豆、米をよく使う
・肉、揚げ物が多く高カロリー
・地域によって食材が違う、多様な文化の影響を受ける

行事

次に、日本とブラジルを代表する伝統的な行事を比較しました。
日本からは夏祭り、ブラジルからはカーニバルを取り上げました。

日本とブラジルに共通する行事の一つが、「クリスマス」です。
同じクリスマスでも、過ごし方や食文化などには違いがあります。そこで、日本とブラジルのクリスマスを比較し、共通点と違いを探しました。

日本とブラジルでは、家族や親しい人と一緒に過ごしたり、クリスマスツリーを飾ったり、プレゼントを交換したりする点が共通しています。また、普段とは違う特別な料理を食べて、クリスマスを楽しむことも共通しています。

日本では「クリスマス=寒い・雪・冬」というイメージがありますが、ブラジルは南半球なので12月は夏です。ブラジルの夏は12月21日ごろから始まり、地域によってはかなり暑くなります。

そのため、ブラジルでは暑い中でクリスマスツリーやサンタクロースを飾るという、日本人からすると少し不思議な光景も見られます。海辺でクリスマスを過ごすこともあります。

動物愛護

動物愛護とは?

動物愛護とは、動物を大切にし、命を守ろうとする考え方です。

動物の役割

日本とブラジルで、人と犬や猫がどのように暮らしているのかを比較しました。    
犬や猫は、ペットとして人と暮らすだけでなく、人の生活や心を支える存在にもなっています。

殺処分

殺処分とは

殺処分とは、飼い主のいない犬や猫などを、やむを得ず人の手で命を終わらせることです。

浜松市では、理由のない殺処分をゼロにすることを目指し、飼い主への返還や新しい飼い主への譲渡などを進めています。

なぜ殺処分が起きるのか

1.飼えなくなってしまう
・引っ越し
・お金がかかる
・世話ができなくなる
・飼い主が高齢になる

などの理由で、飼えなくなることがあります。

2.飼い主のいない猫が増える
避妊・去勢をしない
↓
子猫が生まれる
↓
飼い主のいない猫が増える
↓
保護される猫が増える

浜松市では、野良猫を減らすために不妊手術にも取り組んでいます。

3.病気や怪我
病気が重かったり、けがをしていたりして、治療が難しい場合には、安楽死が選択されることもあります。

わたしたちの地域の現状

浜松市では、犬や猫の殺処分を減らすために、飼い主への返還や譲渡、不妊・去勢手術などの取り組みが行われています。しかし、病気やけがなど、やむを得ない場合には安楽死が行われることがあります。

一方、ブラジルでは、2021年に法律が制定され、行政などによる犬や猫の殺処分が原則として禁止されました。ただし、治療できない重い病気などの場合は例外として認められています。

日本は「殺処分を減らす」、ブラジルは「法律で原則禁止する」という点が大きな違いです。

しかし、方法には違いがあっても、どちらの国も「動物の命を守る」という目指す方向には共通する部分があります。

浜松市とブラジルの課題

・ 飼育放棄・遺棄を減らす
飼い主の都合で犬や猫が捨てられたり、飼えなくなったりすることを減らし、動物が安心して暮らせる環境をつくることが課題です。

・飼い主のいない犬や猫を増やさない
不妊・去勢手術などを進め、望まれない繁殖によって飼い主のいない犬や猫が増えることを防ぐことが課題です。

・飼い主が最後まで責任を持つ
動物を迎える前から最後まで飼育できるかを考え、適切な世話や医療を行い、命に対して責任を持つことが課題です。

まとめ

私たちにできること

① 知る
まずは、動物のことや、動物たちが置かれている現状を知ることから始めよう。

② 伝える
動物を飼うときのルールやマナー、動物たちの現状について、家族や友達、SNSなどを通して伝えよう。

③ 責任を持つ
人の手に迎えた命は、最後まで責任を持って大切に飼おう。

「飼う」と決めたそのときから、最後まで命を守る責任が始まります。

④ 里親になる
保護犬・保護猫を新しい家族として迎えることも、動物の命を救う方法の一つです。

⑤ 支援する
募金やボランティアなど、自分にできる方法で動物を支援しよう。

⑥ ルールを守る
飼い主だけでなく、地域のみんながルールやマナーを守ることが大切です。

できることは、きっとたくさんある。

知ること。
伝えること。
責任を持つこと。
そして、命を大切にすること。

日本とブラジル、それぞれの取り組みや文化の違いを知ることから、私たちにできることを考えていきましょう。

お世話になった場所(取材先)

・有玉動物病院
・アラウジョ スーパーマーケット&ステーキハウス
・静岡文化芸術大学
・動物愛護センター
・浜松国際協定
・浜松市役所
・ブラジル領事館
・浜松市「浜松国際交流協会」

参考資料


・Worldometer「Brazil Population (2026) 」
・nippon.com「Japan Data」
・株式会社アルファインテル「ブラジルの基本情報」
・キッズ・ウェブ・ジャパン
・浜松市「保健衛生年報」
・浜松市「動物愛護推進事業」
・浜松市「サスティナブル浜松」