こども食堂、笑顔の秘訣

5年月

5月食堂へいらっしゃいませ!

みなさんはこども食堂についてどれくらい知っていますか?こどもが豊かに成長していくことを応援する場所、それがこども食堂です。最近では耳にすることも増えてきていると思いますが、もっと多くの人に知ってもらいたい!そんな思いで私たちはこども食堂について調べていきます!

こども食堂ってどんなところ?

こども食堂とは、こどもが一人でも行ける、無料または低額の食堂です。「地域食堂」や「みんな食堂」という名前のところもあります。民間の自主的・自発的な取り組み団らん、交流の場にもなっています。「こども食堂」は、こどもの豊かさを守るため、多くの方がそれぞれの考えで運営しています。また、必要なご家庭へ食品寄付をする「フードパントリー」などの活動をすることがあります。

2012年に東京都大田区でこども食堂が誕生したことが始まりとされており、こども食堂の軒数は2024年1月の時点で9000軒以上あります。

「2018年以降は認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ、および地域ネットワーク団体調べ、2016年は朝日新聞調べ」より引用 

引用元「認定NPO法人全国こども食堂支援センター ホームページ」

こども食堂について – むすびえ
こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる。むすびえは、各地域のこども食堂ネットワーク支援を行い、こども食堂を応援してくれる企業・団体とこども食堂をつなぎ、こども食堂の意義や実態を伝え、理解を広げる調査・研究を行います。

こども食堂の難しさ

このように全国で広がっているこども食堂ですが、それぞれが自発的に行っている社会活動なので、難しさもあるといいます。そんなこども食堂の課題をいくつかまとめてみました。

  • 資金の確保が難しい
  • 人員の確保が難しい
  • 必要な人に来てもらえているのかが気がかり

このような現状にあるのはこども食堂自体の認知度も関係があるのではないかと思われます。

小学生 n=1133                中高生 n=310

上のグラフは私達が実際に小中高生に行ったアンケートをまとめたものです。その結果こども食堂について、大半の人が知らなかったり名前は知っていても詳しくはわからないと感じていることが分かります。

では、知っていると答えた人は何でこども食堂を知ったのでしょうか。その結果は以下のとおりです。

知っていると答えた人の多くがテレビ学校知人からの紹介でした。そこで、こども食堂があまり身近に感じられていないのではないかと私たちは推測しました。

そこで、こども食堂をもっと身近に感じてもうことが課題解決の一歩となるのだと考えました。         私達はその解決策を考えるため、実際にこども食堂へ行きインタビューをしてきました。

↑シェリーズキッチン5年月組撮影  ↓中ノ町げんき食堂納涼祭5年月組撮影

今回は2軒のこども食堂を訪問させていただきました。

シェリーズキッチンでは和食の提供によりこどもに日本文化を知ってもらったり会話を通して相談してもらうことを軸に活動しているそうです。

中ノ町げんき食堂では「地域のこどもは地域で守り育む」ことを目標に運営していらっしゃるそうです。地域のこどもたちが交流する姿はとても楽しそうでした。

この2つのこども食堂の方からお話を伺い、どちらもこどもを大切しよう、こどもの未来を大切にしようと考えて運営がされていると、改めて感じました。

海外での取り組み

海外でもこども食堂のような活動が行われています。

ライプツィヒ市子どもと婦人の支援団体(ドイツ)」ではこどもと一緒に調理をし、食事をすることでこどもに調理の楽しさについて知ってもらいながら食事を提供する活動をしています。

他にも、デンマークの「One Bowl」、アメリカの「No Kid Hungry」等、様々な国でこども食堂や同じような役割を持つ団体、場所が存在します。

このように、全世界でこどもの「豊かさ」を守る活動無料で食事ができる場が提供されています。しかし、海外でも資金や人手不足の課題は変わらないようです。

私達にできること

では、こういった課題を解決するために私達ができることは何があるのでしょうか。いくつか見てみましょう。

1つ目はこども食堂について知ることです。[こども食堂の難しさ]で述べた通り、こども食堂の認知度はまだ十分とは言えません。そのため、もっとたくさんの人に知ってもらうことが必要です。それによって本当に必要とされている方々にもっと気軽に来てもらえるのではないでしょうか。

↑中ノ町げんき食堂納涼祭5年月組撮影

2つ目はこども食堂などの子どもの「豊かさ」を守る活動に参加したりボランティアをしたりすることです。私達はこうした活動の1つである「おにぎりアクション」に参加しました。

https://onigiri-action.com/ 

この活動ではおにぎりの写真をSNSの特設サイトに投稿することで写真1枚につき給食約5食分を寄付することができます。

↑5月手作りおにぎり 5年月組撮影

私達は、「赤い羽根募金」によって寄付ができます。取材に行ったシェリーズキッチンでは、そのお金でコーヒーゼリーが提供されていました。そして、世界では「TFT」という世界の人々の健康を同時に改善する活動もあります。

←シェリーズキッチン 5年月組撮影 コーヒーゼリー

まとめ・提案

こども食堂を含めた、こどもについての課題解決に向けて、私達が大切だと思うことを以下にまとめました。

  • こども食堂などの活動を、もっと知ってもらうこと
  • 生活用品や食品などの寄付をすること
  • こども食堂をはじめとしてこどもの豊かさを守るための活動に積極的に参加をすること

こうした活動の1つ1つは小さなことですが、みんなで実行することによって、こどもの「豊かさ」を守ることができるのではないか、私達はそう考えました。

みなさんもこれを機にこどもの「豊かさこども食堂について考え、応援してみませんか?

引用・参考サイト

写真引用

インタビューにご協力くださった皆様

  • 中ノ町げんき食堂 磯部幸子様
  • シェリーズキッチン様 NPO法人 しんみらいプロジェクト奥名博美様
  • 浜松市社会福祉協議会 地域支援課様