はじめに
私達美術部は、毎年学園祭に向けて、テーマを決めて作品を制作しています。今年のテーマは「時代の日常と非日常~現実と空想のはざま~」です。想像力豊かな部員が、それぞれ趣向を凝らして、絵を描きました。どうぞ、ごゆっくりご覧ください。
秋は気温差が激しいから気をつけてね
平成に拠点を置くギャル2人が、微笑ましい会話をしていたらかわいいなと思い描いてみました。私は平成のギャルに憧れています。しかし、今はもうあまり見ることができません。これから時代が進むにつれて、ますます見ることができなくなっていくのかと思うと、少し寂しいなと思います。だから、ギャルという一つのファッションをできるだけ可愛く描くよう頑張りました。
教室で、君と
「日常」というテーマを聞いて、みなさんに思い出があるだろう教室を描きました。長いようで短いあの時を切り取りました。この女の子はきっと他愛のない話でもしていると思います。
全体的に明るく、机の上の外からの光と影の色を区別して塗りました。女の子は統一感が出るようピンク色でまとめています。女の子を手前に教室を遠近法を意識して描きました。
江戸時代の日常と非日常
時代は題名の通り江戸時代で、人々が家の中で生活する「日常」と、外で起こっている「非日常」を合体させることを意識して描きました。
今から500年先に、貧しいどこかの星で作られたロボットの少女が地球の資源の豊富さに嫉妬し、共感者を集め歴史上で一番平和な江戸時代へタイムスリップし攻撃する、というような設定を考えて表現しました。
特に力を入れたのはロボットの少女です。衣装は、江戸時代にはなかった可愛らしいピンクの服を着させ、ツインテールの先は丸くしました。不気味感が出るように、空の色を青と紫のグラデーションにしたり、月を赤くしたりしました。初めて遠近法を使って描きましたが、上手くできて良かったです。
魔法薬学準二級の光景
日常と非日常というテーマを基に時代と魔法を取り入れました。時代は中世ヨーロッパをもとに制作しました。近代の魔法の世界では、鍋は小さくて運びやすそうなイメージですが、この光景に描かれているのは持ちにくそうな大きな鍋です。
魔法+過去を描くのに物や背景に力を入れてみました。物には魔法使いが着そうな服、本。本はそれらしく綴りながら書きました。
私は魔法が好きです。この絵は、ウキウキしながら楽しんで描きました。
少女□□□
当時では「日常」だった見世物小屋ですが、現在ではタブー視をされているため「非日常」としました。
過去に見世物小屋に居た少女の写真を未来の人たちが博物館で見世物小屋にいた少女の写真を見ているという構図にしました。
少女が人ではないように見えるように肋の位置をずらすなどの工夫をしました。そしてアングラ的な雰囲気もあるなか花を大きく描くことで華やかさを出しイラストが映えるようにしました。そして華やかにすることで、少女がその見世物小屋1人気であることを表しました。
自分の好きな花や部位などを描けてとても楽しかったです。
野良猫と猫型ロボット
テーマとなっている「日常と非日常」という言葉を聴いて、人間もいいなと考えましたが、あえて視点を変えて動物を描いてみようと思いました。私は猫が好きなので猫を描こうと思いました。テーマとなっている「日常と非日常」の猫はどんな感じなのだろうと考えてみたところ、私の中で日常の猫は野良猫、非日常の猫は猫型ロボットだと思いつきました。下書きをする前に野良猫がどんな場面なのか想像してみたところ私は河川敷を歩いているのを想像しました。また、猫型ロボットは、不思議な世界に迷い込んでしまったのを想像しました。
この作品に向かって、順方向になっている猫が日常世界の野良猫で、逆方向になっているのが非日常の猫型ロボットです。この作品の出来上がりを見て、日常の野良猫の風景の色使いがうまくできたので良かったです。また、非日常の猫はロボットの雰囲気を出すために、目を青やピンクを使って描くことができて良かったです。
魔女の日常
魔女は、不気味で大きな寸胴で何かを混ぜているイメージや、ほうきで空を飛んでいるイメージがあると思います。だからイメージとは逆に、家でくつろいでいる魔女を描こうと思いました。普通の人間が、家でくつろぐのと同じように書きたいと思い、寝っ転がる人をかきました。机の上には、不思議な植物や謎の液体を配置しました。周りには暗い色、机の上のものには明るくはっきりした色を使って、不気味さを表現しました。