ふぐぶくぶく

4年藤

            皆さんはふぐを食べたことがありますか?

          ふぐが有名なのは山口県じゃないの?と思いがちですが

          遠州地域でもふぐが養殖されていることを知っていますか?

            そこで、遠州地域のふぐについて調べてみました。

ふぐの歴史

 名前の由来

 袋やふくらはぎなどプクっと膨らんだものを表す「ふく」から

※この「布久(ふく)」という漢字はふぐを食用として使う前に布にくるんでいたからとされる説もある

 ⇩⇩⇩

 現在の「河豚」という漢字は、室町時代に広まった中国での表記がもととなっている。

この「河豚」という漢字は中国のふぐは河川で捕獲され、美味しいという意味や丸々としているという意味の「豚」が使用された。 

 

 明治時代以降

 1888年:当時の総理大臣、伊藤博文により山口県限定でふぐ食禁止令が解かれる
     全国的に禁止令が解かれたのも少なくとも太平洋戦争(~1945年)後であるとされる

1909年:薬学博士、田原良純がふぐの卵巣から
     ふぐの毒「テトロドトキシン」を発見、命名           

 1964年:ふぐ中毒絶滅を目的に「ふぐ博物館」(大阪府)設立                        
     ふぐ日本研究会によるふぐの調理資料、ふぐの骨格標本が提供され、置かれる                                 

よってふぐ中毒者減少! 

参考:株式会社 大和屋

生態系

 体の特徴

                                                               

  ・体が丸く太っている

  ・腹びれがない

  ・口が尖って嘴状になっている

  ・歯は上と下それぞれ2本ずつ

                      


毒について

 ふぐは餌として海洋細菌や巻貝、ヒトデ類を好んで食べているため、体内に毒を取り込むことができている

 ふぐの毒は「テトロドトキシン

  ・青酸カリウムの千倍以上と言われている

  ・加熱にとても強い

                  

                       





お腹の特徴
 
びっくりしたときにお腹を膨らませて相手を威嚇する

 ・膨張能と呼ばれる袋状の器官を使って体を膨らませている

 →空気はエラ穴から、水は口から入れて、膨張能にある括約筋で袋の口を締めて膨らみを保っている

                           

                           

 

水を取り込むのは威嚇のときだけではない!

  吸い込んだ水を水底に吹き付けて泥を飛ばし、ゴカイなどの餌を食べる際に使うこともある

参考:https://tuuhan.co.jp/%E3%81%B5%E3%81%90%E9%80%9A%E8%B2%A9/%E3%81%B5%E3%81%90/?srsltid=AfmBOoob9RDooJHIU0AUfWK2K_6jD14kqUIMv5zxs20yqeEB5J5rccBS

問題点

[ふぐの現状]

ダムの建設や河川災害、地球温暖化による水質の変化(プラスチック問題など)により、海・川の環境の変化、食事となるプランクトンが減少し、近年フグの漁獲量は減少傾向にある。

[漁獲量を増やすための全国の取り組み]

福井県から西の穏やかな海域での養殖

養殖での好適環境水の使用

好適環境水・・・淡水魚と海水魚を一緒に飼育することができる人工飼育水                 安心安全で病気が発生しにくいなどのメリットがある

漁獲して良い大きさや量を設定 をして、漁獲量を増やすための努力をしている    

[遠州地域での取り組み(舞阪漁港)]

種苗施設が健康な親フグを買い付け、卵を孵化(ふか)させて稚魚を育てて放流する栽培漁業に    協力している!

             ⬇

 しかし!海洋環境が変わらなければ漁獲の見込みは減少の一途!?

             ⬇

ずっと漁業を続けていけるようにフグの資源管理をすることが鍵になる!!

*資源管理…インプットコントロール(投入量規制)、テクニカルコントロール(技術的規制)                            アウトプットコントロール(産出量規制)

厳しい自然環境を乗り越えて加入した0歳魚の漁獲を少しでも我慢して親(成魚)につなげること、0歳魚が大量に生まれた場合に少しでも獲り控え親(成魚)にできる体制を全国で整えていくことが必要ではないか

[私達がふぐを守るためにできること]

4年藤組独自のアンケートの結果から、遠州エリアでふぐが漁獲される”ということの認知度が低いことが分かった。よって、私達としては以下のことをしていく必要があると考える

学園祭HR展を通じて、遠州エリアでもふぐが漁獲されることを広く発信する

ふぐの生態系や海の課題が何かを深く学ぶ

水産資源を守る重要性を広く発信する

参考:https://www.jfa.maff.go.jp/j/suisin/s_kouiki/setouti/pdf/s30-2.pdf   https://shlakers.hamazo.tv/e7864494.html#google_vignette           https://www.fugu-sakai.com/magazine/learn/3345/ https://subsites.icu.ac.jp/people/yoshino/NSIIIrepo2Toku1_07.html

世界との比較

参考:https://www.fugu-sakai.com/magazine/learn/3987/

天然と養殖のとらふぐを比べてみよう! | ふぐマガ
秋から春にかけてがシーズンのふぐ料理を愛してやまない方は多いと思いますが、「天然とらふぐ」と「養殖とらふぐ」の違いを説明できる方は少ないのではないでしょうか? これを...

まとめ

ふぐは毒があり、それが原因で亡くなってしまう人が多いという問題がありますが、簡単に解決できるわけではありません。そこで私達は

正しく理解、認識する

自分自身で考え、行動していく

を意識したいと思います。

安全に食べられるようにする解決策を一緒に考えていきましょう!