MISSION SEA TURTLE

4年菊

遠州でウミガメの産卵個体数が減少してしまったことを知っていますか?わたしたち4年菊組は、たくさんの方にウミガメの現状を知ってもらいたいです!!

今、ウミガメは、世界的に見ても減少しており、特にアカウミガメは《絶滅危惧種IB類》に指定されています。このままだと完全に絶滅してしまう可能性も考えられるため、非常に危険な状況にさらされていると言えます。         

                                 

HR展テーマでウミガメを選んだ経緯

中田島砂丘がウミガメの産卵地として知られている一方で、その環境が悪化し、現在も改善されていないという事実を知り、絶滅危惧種であるウミガメが今どのような状況にあるのか、そして遠州地域ではどのような保護活動や対策が行われているのかを深く知りたいと思うようになりました。取材や独自のアンケートを行いウミガメについて知り、ウミガメとその生息環境を守るために私たちにできることを考え、提案していきたいと思います!

ウミガメの特徴

  • 水の抵抗を受けにくい平らな甲羅
  • 頭と足が甲羅にしまえない
  • 口が大きい
  • 肺呼吸
  • 最長3〜5時間息を止められる

出典(写真):ぱくたそ

ウミガメの現状

日本は米国東部、オマーンに次ぐ世界でも有数のアカウミガメの産卵地!!          ↳⚠しかし、日本のアカウミガメの産卵回数は、1990年代に全国的に減少
  1997〜1998年頃に底を打ったあとは日本全国で徐々に回復に向かった

しかし、遠州地域(御前崎~浜松)では、1885年から2005年にかけて半数に減少…              現在も隔年で増減を繰り返し横ばいになっています。                   

   2005年に全国で死因不明の300個ものアカウミガメの死体が打ち上げられた                       
      年間で産卵されるメスのアカウミガメの約15%が死亡‼️                 

ウミガメ減少の理由

世界のウミガメ減少の主な理由として、以下の3つが挙げられます。

★気候変動や砂浜の減少・侵食といった環境の変化                       ★海洋汚染やウミガメがプラスチックゴミを口にいれてしまうゴミ問題                               ★人工紫外線やLEDの影響でウミガメが陸に誘導されてしまう光害問題

‼️特に、ゴミ問題と光害問題は私たちが改善すべき課題です‼️

日本の取り組み

★産卵環境の保全
 ・花火やキャンプの制限
 ・砂浜の照明の制限
 ・車両の乗り入れ規制
 ・ゴミ掃除
★孵化の支援
 ・孵化場の設置
 ・すべての卵を孵化場
  に移転
★漁業関係者との協力
 ・目的する魚種と異なる  
  種を捕獲してしまう
  混獲の防止
 ・混獲ウミガメの調査

世界の取り組み

★アメリカ(公害対策)
監視員が子ガメの迷った跡を見つけた場合、フロリダ州は光の管理者に改善を命じることができ、ウミガメにやさしい証明方法を提案して共存を目指している。
★コスタリカ
 ガンドカ海岸でウミガメを守る地方NGOのANAIを支援。
 1999年には449人のボランティアが卵を安全な場所に移したり、個体数調査を行う。
★ゴミ教育
オーストラリア「クリーンアップ・デイ」
スウェーデン 「リサイクルとバイオ技術の活用」
ドイツ 「小学校からの分別教育」
★活動
パナマ 「孵化期の夜間パトロール」「ビーチの清掃活動」
コスタリカ 「PRETOMA」ウミガメ保護プログラム

アンケート調査結果

26か国から日本への留学生54人に独自のアンケート調査に協力していただきました。

Q.あなたはウミガメが絶滅危惧種に指定されていることを知っていますか?          青 37%   20人 はい、知っています
赤 48.1%  26人 はい、少し知っています
黃 13%   7人  いいえ、全く知りません
緑 1%     1人  わからない

            

Q.あなたの国の学校でウミガメの保護についての教育がされていますか?          青 18.5%  10人 はい
赤 18.5%  10人 少しだけある
黃 59.3%  32人 ない
緑 3.7%    2人  わからない

Q.個人がウミガメを保護するために何かできると思いますか?                青 68.5%  37人 はい
赤 22.2%  12人 多分
黃 1.9%    1人  いいえ
緑 7.4%   4人  わからない

アンケートの結果、多くの人がウミガメが絶滅危惧種に指定されていることを認識している一方で、ほとんどの国の学校ではウミガメの保護に関する教育が十分に行われていないことが明らかになりました。また、多くの回答者は、個人でもウミガメの保護に貢献できることがあると考えています‼️

まとめ・主張

1.知る                                                     

環境教育の拡充                                      学校でウミガメの保護についての講話や話し合いを行う    

2.守る                                           

産卵場所での行動の注意                                  ポイ捨てしない・火遊び(花火・焚き火・BBQなど)をしないなど産卵場所を守る

3.助ける                                                

ボランティア参加                                    保護活動・海岸清掃に参加する

                                                                                                                     

取材先

サンクチュアリN.P.O                                  浜名湖体験学習施設ウォット

参考サイト

LIMEXLABO                                       ぱくたそ                                        NPO法人                                     sunshine aQuarium                                   環境省自然環境局                                     日本ウミガメ協議会                                   一般社団法人産業環境管理業界
WWFジャパン                                          静岡県くらし・環境部環境局自然保護課