あつまれ!うめの森

3年梅

みなさんは、「梅」について知っていますか?

みなさんは、「梅」と聞いて、何を思い浮かべますか?

例えば皆さんが知っている梅の木、実はいろいろな種類があるんです!

写真はpixino.comより引用

梅の魅力

まず梅と桜の違いについてざっと説明します!

                                            梅はまず、「花梅」(はなうめ)と「実梅」(みうめ)に分けられます!
そして、花梅は野梅系緋梅系豊後系の3つに分けられます。

【野梅系】
野梅系は花や葉が小さく枝も細いのが特徴です。花の香りが強いのも特徴です。
野梅系はさらに、野梅性、難波性、紅筆性、青軸性の4つの性に分けられます。

【緋梅系】
緋梅系は野梅系が変化した品種で枝などの断面が赤色なのが特徴です。
緋梅性、紅梅性、唐梅性の3性に分けられます。

【豊後系】
豊後系は梅と杏の配合で生まれた品種で、花はピンク色をしたものが多いです。野梅系や緋梅系に比べて匂いは控えめです。
豊後性と杏性の2性に分けられます。

実梅は南高梅と白加賀梅などいろいろな種類に分けられます。

梅の歴史

地域の梅園

遠州地域には様々な場所に、様々な梅が育てられています。
今からその地域の梅園をご紹介します!

【昇竜(しょうりゅう)しだれ梅園】
梅の木は全部で350本!花梅の中でも垂れ下がった枝に沢山の花を付け華やかな見た目のしだれ梅が10品種以上植えられています。
1万人以上のお客さんが来ます。
名前の由来は、梅の木が龍が昇っているように見えたから→「昇竜しだれ梅園」

〈人気スポット〉
花が降り注ぐような「梅のシャワートンネル」
写真映えスポットがたくさん!

【フラワーパーク】
広さ約30万㎡の敷地には、110品種・約300本の花梅が植えられています!

〈主な花の種類〉
八重格好(やえかっこう)…早咲き1月下旬から2月の頭
思いのまま…白と赤の花
花香実(はなかみ)…ピンク、実も良いし香りも良い

夕暮れ時にはライトアップされた梅園をドローン空撮した動画も公開されており、幻想的な景観が楽しめます!
フラワーパークが20周年のときに梅の木が植えられました。

【豊岡梅園】
植えられている梅の種類(実梅)…南高、古城、改内、こうばい
約4万坪(13ヘクタール)にもおよぶ広大な敷地に、およそ4,000本の梅の木が植えられており、早春には壮観な梅の古景が広がっています。
主に、 梅シロップ 梅ジャム 梅干しを作ってる。

〈害虫による被害〉
虫が木の根、芯を食べてしまう、いのししや鹿が木の根元を掘ってしまう。

【龍尾(たつお)神社】
約300本のしだれ梅が植えられています!
もともと畑だったところに梅を一から植えたのが始まり
平成6年から育て始めた
春に約1万人が梅を見に来る

【寿梅園】
改良内田(大梅)約30本、宮口小梅約4本、南高梅3本のしだれ梅が植えられています!
5月〜6月に梅の実を収穫、7月に梅干し用に梅を干す。
11年前から無農薬・無肥料で栽培。毎年工夫しながら10年以上育てている。
梅のワークショップの実施。梅の加工品(梅シロップやジャムなど)を作っている。

西遠に咲く梅

西遠にもたくさんの梅の花が咲いています!
学園に咲く梅の花を紹介します!

↑しだれ紅梅(正門から本館への道)

↑白梅(正門のところ)

↑しだれ白梅(生活会館の庭)

↑しだれ紅梅(本館駐車場と道路の間)

出典:校長ブログ2016.1.17「梅の花が」

このように様々な梅が、学園に春の訪れを知らせてくれます。

なぜ花見が梅から桜へ変わったのか

平安時代には、花見と言ったら「梅」でした。しかし、時代が進むに連れ、花見の花が「桜」へと変化していきました。その理由を私達なりに考察してみました。

桜の木は神聖な木として豊作を願う農民の間でも桜が親しまれ、庶民に広がったそうです。また、梅は匂いが少しきつく、桜のほうが花の量が多く、豪華に見えるため、桜のほうが人気になったのだと考えました。

遠州と梅の関わり

梅は水はけが良く、肥沃な土地で育ちやすいという特徴があります。
遠州の土地は水はけが良く、ミネラルが豊富で肥沃であるため、梅は遠州で栽培するのに適しています。また梅は日当たりの良い場所で育ちやすいため、年間平均日照時間が全国トップクラスである遠州は梅を育てるのにぴったりな土地だと言えます。

まとめ

梅には多くの品種があり、品種によって様々な特徴があることを知りました。

今回、5カ所の梅園に取材をご協力いただきました。
それぞれの梅園では、多くの人が梅の花を楽しむために、1年を通して剪定をしたり、台風被害にあわないよう支柱をたてたり、虫が来ないよう薬をまいたりと、丁寧に管理をされていることを知りました。

さらに、梅の実は、身近なもので、疲労回復など体を整える効果があります。梅を漬ける人が少なくなっているけれど簡単にできる保存食として知ってほしい作ってみてほしいというお話を聞きました。

私たちは、遠州地域に、こんなに素敵な梅園があることを多くの人に知ってもらい、春になったら、実際に梅園に行き、梅の花の色や形、匂いを楽しんでほしいと思います。

お世話になった場所

★昇竜しだれ梅園
★はままつフラワーパーク
★豊岡梅園
★龍尾神社
★寿梅園

参考文献・サイト

★中田食品 https://www.nakatafoods.co.jp/umedia/detail/45
★にほんご日和 https://haa.athuman.com/media/japanese/culture/1761/
★株式会社トノハタ 梅の歴史|梅と日本ー株式会社トノハタ
★太宰府天満宮 https://www.dazaifutenmangu.or.jp/about/tenjinsama-ume