本日はFR東海wisteria-4-をご利用いただき誠にありがとうございます。
この電車は 浜松 発 西遠女子学園4藤 ゆき です。
それでは皆さん出発いたします!
1 新幹線の凄さについて
① 新幹線の先頭形状について
高速走行で生じる騒音・振動を低減して、乗り心地の向上と環境面に配慮することを目的として作られており、先頭の形は動物のカモノハシに似ていると言われています。
② 安全と快適さのテクノロジー
新幹線が安全に走行するために、運転士さんと連絡をとる「総合指令所」、新幹線の車両を保管したり点検や修理をする「車両基地・工場」などがあります。私達の地元、ここ浜松には、全般検査という新幹線の分解をし細かい検査をすべて行う工場があります。
③ 環境に優しい
こちらのグラフは 一人を一キロ運ぶときに出る二酸化炭素の量です。車は170g 飛行機は98g。新幹線はなんと21g しか排出しません。
出典:JR東海「なるほど!新幹線」を元に作成 パンフレット
2 新幹線の歴史
日本初の鉄道が新橋〜横浜間に開業したのは1872年(明治5年)です。東海道新幹線は、1964年10月の東京オリンピックに合わせて開業することができました。オリンピック報道のために日本を訪れていた外国人記者によって新幹線は海外メディアに紹介されました。その後次々と山陽新幹線や東北新幹線が開業していきました。
出典:https://www.n-sharyo.co.jp/business/tetsudo/shinkansen/tec-history.html
新幹線が複数あり、年表が複雑になって見ずらくなるため、他の新幹線については、クラス掲示で示すことになっています。
技術
ATC(自動列車制御装置)の採用:200キロを超える高速で走行中に信号機を読み取ることは非常に難しいため、新幹線の信号機は運転席に取り付けられ、レールに信号を流して制限速度を伝えています。技術に支えられた新幹線は、開業以来大きな事故を起こすことなく営業を続け、現在も多くの人々を運んでいます。
振動を抑える台車:列車が速度を上げると、車輪が走行中にレールの上で揺れ始め、揺れが列車の本体に伝わると、車体が分解してしまう危険があります。新幹線では本体を乗せる台車に空気を圧縮して入れた空気バネを使い、揺れを吸収して本体に伝わらないようにしました。
種類
新幹線の種類は18種類、路線は9つあります。東海道新幹線は0系、100系、300系、700系、N700系、N700Sなどがあります。
出典:新幹線のすべて改訂版(鉄道まるわかり005) 旅と鉄道編集部 p1新幹線マップ
3 海外との比較
海外では新幹線のことを高速鉄道と呼んでいます。
この表は海外との比較についてです。
〈 海外の脱線事故の例 〉
ドイツ北西部のエシュデで1998年6月3日に脱線する事故(出典:「世界の高速鉄道」p83)、イギリスではロンドンのハットフィールドで2000年10月17日に脱線事故(出典:失敗学会)
海外との問題について
① 汎用性が乏しい
新幹線は、もともと日本だけで使うことを前提に構築された高速鉄道なので、他国に合わせてアレンジすることが難しいです。
② 高コスト
在来線と互換性を持たない鉄道システムであり在来線とは別に線路を敷いたり、駅を作ったりしているためコストがかかってしまいます。
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海外の進出は難しい
4 リニアモーターカーについて
リニアモーターカーは、車両に搭載した超電導磁石と地上に搭載したコイルとの間に生じる磁力で車体を浮上させて走る超電導リニアです。 車輪とレールとの摩擦力に頼れないため、従来の鉄道よりも高速運転が可能です。リニアモーターカーは2003年には時速581kmという鉄道による世界最高速度を更新しました。
リニアモーターカーの問題
完成目標を2027年としているリニアトンネル工事の計画は、南アルプスの源流の下を貫くように導水路をつくり、トンネル内に湧き出た地下水を集めて大井川に戻す、というものです。
だが静岡県が工事を認めていないため難航しています。その理由は主に3つあります。
① 大井川の水の減少
② 生物多様性への影響
③ 大量に発生する残土
5 まとめ
新しい技術の発展は私達の生活を豊かにしてくれます。しかし、その一方で科学技術が環境に与える影響について、考えていく必要があります。
それらの問題について私達と一緒に考えていきませんか?
まもなく、西遠女子学園4藤に到着いたします。
オンラインページをご覧下さり、ありがとうございました。
またのご利用お待ちしております!
ー参考文献ー
『Newton別冊 世界の高速鉄道』p1
カモノハシについて『新幹線ひみつ大図鑑』p14
新幹線の凄さ②『新幹線ひみつ大図鑑』p27
JR東海「なるほど!新幹線」 を元に作成