今年も百人一首部は「小倉百人一首競技かるた 第46回全国高等学校選手権大会」に出場しました
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大会スケジュール
7月19日(金)開会式
20日(土)団体戦 (県予選を勝ち抜いた県の代表58校 *2校出場する県もある)
21日(日)個人戦 (A級からD級まで 初段以上の者1400名以上が参加)
*西遠百人一首部はD級に5名が出場しました
会場:近江神宮・近江勧学館をはじめ大津市内各会場
近江神宮と「ちはやふる」
会場となる近江神宮はかるたの聖地と呼ばれています。(なぜかるたの聖地と呼ばれるかは昨年のページをご覧くださいhttps://seien.ed.jp/seien-fes-2023/archives/1720)
競技かるたは末次由紀先生の漫画「ちはやふる」をきっかけに競技人口が大幅に増えました。その一方で競技人口の増加に伴い、大会運営の費用が膨らむようになり、こうした側面を憂慮された末次先生はちはやふる基金を立ち上げて「競技かるた」の継続発展をサポートするようになりました。高校選手権大会においても会場に足を運ばれ、手書き絵馬を奉納されています。また、毎年チャリティーTシャツのデザインもされており、ちはやふるキャラクターのオリジナルTシャツは毎年大人気で西遠百人一首部のOGからも私の分も注文して!!と連絡が入るほどです。今年は46回大会のため、Tシャツの右胸には46番歌の「由良のとを 渡る舟人 かぢをたえ ゆくへも知らぬ 恋の道かな」(曽禰好忠)がプリントされていました。末次先生は「ちはやふる」が完結した後もこうしてかるたとともに歩んでくださっています。
【末次先生手書き絵馬】
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紫式部と石山寺
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今年の試合会場は石山寺に近かったため、試合後に参拝しました。今年の大河ドラマの主人公で源氏物語の作者として有名な紫式部ですが、百人一首にもひときわ輝く一首が収められているのです!
「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな」
(歌意)せっかく久しぶりにめぐり逢えましたのに、あなたなのかどうかも分からないほどの短い時間であっという間に帰ってしまわれましたね。まるで、雲隠れしてしまった夜中の月のように。
なぜこの歌が百人一首部にとってひときわ輝くのか、それは100首のうち7首しかない一字決まりの歌だからです。一字決まりとは最初の一文字を聞いた瞬間に取れる札のこと。紫式部の歌は「め」の音が聞こえた瞬間に札を払える、競技者としては狙いがいのある歌なんです。
百人一首部メディアライブラリー
歴代の百人一首部員が作成した、競技かるた紹介動画です。