8.最後に伝えたいこと

私たちは、様々な立場の方々に取材を行いました。
保護団体の方々の一匹でも多くの命を救いたいという熱い思いを聞き、感動しました。
また行政の方々の、ルールの中で社会の秩序を守るために、辛い判断をしなければならないという切ない気持ちも感じることができました。

多くの人たちの保護活動内容を聞いて、色々な活動、色々な思い、色々な考えを知りました。その中には活動団体によって、矛盾するような活動もありましたが、インタビューを通して、どれが正解ではなく、どれも正解だということがわかりました。
そして、さまざまな立場の方に共通するのは、動物たちを救いたいという気持ちを強く持っているということでした。

アニマルフォスターペアレンツの杉浦さん
アニマルフォスターペアレンツの杉浦さん

私たちが活動している内容を批判する方もいると思います。正直私たち自身、もっとこうした方がいいんじゃないかと思う点はありますが、経済的な面で制限されてしまうことがあるんです。愛しているだけでは動物を救うとこはできません。ですが、私たちは私たちなりに動物を助けています。私たちが一個ずつ問題をクリアしていき、いつかゴールできるように今を頑張っています。

浜松市動物愛護教育センターの白澤さん
浜松市動物愛護教育センターの白澤さん

私たち、浜松市動物愛護教育センター従業員は国民のみなさんからの税金を給料として働いている身なので、法通りの仕事をしなければいけません。そのため、いくらひどい環境だったとしても規定に反してなければ、見て見ぬふりをすることが多々あります。わかっているのに何もしてあげられないのはとてもつらいです。
しかし、最近では受け取り拒否することが可能になったり、許可なくペットショップを開けなくなったりしています。また浜松では浜松市動物愛護教育センターができたおかげで、殺処分数が減っています。浜松市動物愛護教育センターでは、譲渡会が開かれているので多くの犬猫がここで救われています。動物にとってなにが幸せなのかを考えることが殺処分数を減らす手がかりになっているかもしれません。

ドッグビヘイビアリストの鈴木さん
ドッグビヘイビアリストの鈴木さん

日本はペットの考えに対して、世界的にみて後進国です。ヨーロッパはもっと法律が厳しいので、人と犬のいい関係性ができています。しかし、日本にヨーロッパの考えを取り入れても、きっと逆効果になると思います。
ですが、人にも犬にも最低限の教育は必要です。
その教育が日本に浸透していけば、日本でも人と犬のいい関係性を築く第一歩が踏めるでしょう。

浜松家畜病院の獣医師の武信さん
浜松家畜病院の獣医師の武信さん

なかなか引き取り先が見つからない犬ほど価値があると思います。なぜかというと、私たちが預かっていいる犬間に、人と暮らすための教育をするからです。長くいればいるほどお利口な犬になるのです。
私たちの行動をきっかけに、現在のペットショップに動物病院が併設されたように、進んで行動を起こせば、何か変わるということです。
人も犬も猫も幸せに暮らせる世界にしていくことが私たちの最終ゴールです。
今このページをみているあなたにしかできないことがあるはずです。

チームシュナウザーレスキューさん
チームシュナウザーレスキューさん

最近、シェルター崩壊をしてしまった動物保護団体がありました。そこにいた犬たちは、最悪な状態で放置されていました。その時は犬を助けたいという思いで保護団体を作ったとしても、シェルター崩壊をしてしまったら意味がありません。命を救うことは相当な覚悟と行動力が必要です。私たちが考える”救う”とは、殺処分がゼロになることがゴールではなく、保護されている犬がゼロになることが本当のゴールです。

捨て犬!捨て猫!ゼロの会の成瀬さん
捨て犬!捨て猫!ゼロの会の成瀬さん

皆さんは犬猫を救うためには何をすればいいと思いますか??
わたしは、目線を変えることが重要だと思います。「殺処分0」という目線では大きな問題に思え、自分には何もできないと考えてしまいます。しかし、目線を変えて「譲渡100%」なら、自分も何かできることがあるかもしれないと考えることができます。見方を変えるだけでたくさんの命を救うことができるかもしれません。

たくさんの人がさまざまな”救う”をしているおかげで犬猫は救われています。
ひとりの力では変えられないことも、多くの人が集まれば何か変えられるかもしれない。
私たちと一緒に行動を起こしていきましょう!!

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