普段使っている『ありがとう』^-^
全国で色々な方言があるよ!! 見てみよう★
◎日本の方言の分け方
①都道府県で分かれている
②昔の国で分かれている場合や、川や山などの自然のもので分かれている
☆★☆ 様々な分け方があるため、厳密な分かれ目を判断するのは難しい
方言の種類を数える時、目安として最も適しているのは東条操の言語区画案。
この分け方でいうと、日本語の方言は、「本土方言」と「琉球方言」の2つに分けられる。さらに、「東部方言」、「西部方言」、「九州方言」、「琉球方言」の4つに分けられる。さらに細かく分類すると、最終的には16種類。
◎方言の広がり方
真ん中から波紋を描くように言葉が広がっていくという考え方を方言周圏論という。
これは明治~昭和の民俗学者、柳田國男が考え出したもの。
柳田はカタツムリの方言を調べていたところ、
➡ 東北地方の北部と
九州の西部ではナメクジ
➡ 同じ東北と九州ではツブリ、
➡ 関東と四国ではカタツムリ、
➡ 中部・四国ではマイマイ、
➡ 京都などの近畿地方ではデデムシ、
と呼ばれていることに気づいた。
そして、京都でカタツムリの方言が
①ナメクジ➡②ツブリ➡
③カタツムリ➡④マイマイ➡
⑤デデムシ
①から⑤のように変化し、
それぞれが
東西南北に広がっていったと考えた。
◎新しい方言の誕生
同じ街や村の中でも、お年寄りと若者など、年齢によって本来の方言は変化することはなかった。
しかし、若い人たちの中で新しく作られた方言があり、それを新方言という。通常、方言は地域差に基づく言語差だが、特に若者言葉である点が特徴。
◎新方言の例
・「せんかった」 (本来:せなんだ)
・「言わんかった」 (本来:言わなんだ)
・「あらへんかった」 (本来:あらへなんだ)
・「言わへんくなった」 (本来:言わんようになった)
・「見いひんくて」 (本来:見いで/見んで・見んと)
・「うざい」 (本来:うざったい)
・「~ちがかった」 (本来:違っていた)
・「~みたく」 (本来:~みたいに)
◎方言を喋る人と喋らない人の違いとは
《 方言を喋る派 》
① 地元愛が強い
② モテると思っている
大阪府民が関西弁を喋り続ける理由として圧倒的に多いのが「地元愛」。
関西弁の方が使い慣れていて感情表現がしやすいという事だけでなく、関西弁に対するプライドと標準語への対抗心があると思われる。
《 方言を喋らない派 》
① 伝わらないから
② 恥ずかしい
日本には47都道府県あるが、
方言を喋らない県でダントツ1位は、青森県。
自分では方言を喋らないという青森県民の姿勢とは裏腹に、
実はひそかに周りからの評判は高いようである。
◎誤解されやすい方言
1.「東京のきつねは大阪でたぬき」
東京では、うどんであれ蕎麦であれ、「揚げ玉(天かす)」がのっていれば
「たぬき」と呼ぶ。
ところが、大阪で「たぬき」を注文すると、甘辛く煮た油揚げをのせた蕎麦が運ばれて
くる。もともとうどんが標準的な大阪の食文化のなかで、甘辛く煮た油揚げをのせた
「うどん」が「きつね」として食されてきた。
そこに標準から外れた蕎麦を使ったことで「たぬきに化けた」と、
とらえられたわけである。
2.「背中、かじって」
山梨では、「背中をかじる」 「頭をかじる」などのように「かゆいところをかく」の
意味で使われる。長野・静岡の隣接する地域でも使う。
方言であることに気づいてない人も多く、東京に住む孫に「背中かじって」と頼んだら
歯型をつけられたとの失敗談もある。
3.「足、ながめれ」
青森・秋田・岩手などでは、「長くする」、つまり「伸ばす」の意味で使われる。
ただし、足を伸ばす場合に限って使われることが多い。
これは「足をくずして、くつろいでください」との意味をこめた心遣いなのである。
★方言人気ランキング★
男性人気
1位 標準語 ➡ 女性らしさがあっていいという人が多い。
2位 京都弁 ➡ 柔らかな響きで品があり高嶺の花だから。
3位 博多弁 ➡「○○っちゃ」の「ちゃ」の部分がかわいくて好き。
女性人気
1位 大阪弁 ➡ 口喧嘩したら負けなさそうなイメージ
2位 博多弁 ➡ 博多弁の告白がバリエーションが多くかっこいい。
3位 広島弁 ➡ 男っぽいけどすこし地方感が出ていてかわいい。
4藤ネットアンケート結果(470人回答)
★ネットアンケート実施結果 (回答者:日本人小学生~70代 男女 471人)
アンケートでは、博多弁・京都弁・大阪弁が人気であった。
9月25日(金)ヤフーニュース記事 ⇒ https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/55614/
◇方言に関するインタビュー調査 対象:上京している大学生 (地域別)
大阪/関西
①上京して方言を話す!
・染み付いていてなかなか抜けないから。
・友達同士や気軽な場では、標準語を話す必要性がないから。
・友達同士で話すときには、無意識に出てしまう。
・これから仲良くなりたい友達には、話の発展になるためにわざと方言で話す。
②上京して方言は話さない!
・伝わらないと思うから。
・話さないようにしているから。
③方言に関して上京して困ったこと
・「関西弁喋って〜」と、ノリで言われること。
➡方言を話してと急に言われると、わからなくなる。
・ほかす(捨てる)、なおす(元の場所に戻す)等、意味を聞かれた際の説明の仕方に困ること。
・先輩と話していた時に、敬語のつもりが関西弁だったこと。
岩手・宮城・山形/東北
①上京して方言を話さない!
・方言が通じないから。
・上京したところがあまり方言がない地域だった。(仙台市内/岩手)
②方言に関して上京して困ったこと
・説明するのが難しいこと。
・方言が汚いこと。
・伝わらない言葉があること。
・正直あまりない。(仙台市内/岩手)
・「だから亅を「それな」に近い意味で使うため、全く通じず、 「だから何?」と聞き返されること。(岩手)
・標準語だと思っていた言葉が方言だったこと。
・イントネーションが治らないこと。
福岡・鹿児島/九州
①上京して方言を話す!
・親しい人の間では方言で話す。
・無意識に、親しい人の前では素の自分が出る。
・方言の方が自分らしいと思うから。
②方言に関して上京して困ったこと
・繰り返し方言についていじられること。
・思ってた以上に通じない言葉が多いこと。
鳥取
②方言に関して上京して困ったこと
・標準語についていけなかったこと。
沖縄
①上京して方言を話さない!
・通じないときに、空気が一瞬固まってしまうから。
★『美人』の言い方も、各地域違います!!こちらは模造紙にまとめてみました。
全国には様々な方言があり、同じ言葉でも言い方や、解釈が違うものがあった。
また、『新方言』や『若者言葉』なども、今後進出してくるのだと感じた。
今後の方言の行方はどうなっていくのだろうか…。
【出典・引用】
・https://syukatsulabo.jp/article/3295
・http://contest.japias.jp/tqj2005/80278/hogen.html#2
・https://livejapan.com/ja/article-a0001287/
・https://www.zba.jp/hikkoshi/cont/special-content-20160421/
・https://tabizine.jp/2017/08/12
・https://hougen-japan.com/kotoba/bijin/
・https://cancam.jp/archives/618695
【参考文献】
・お国言葉を知る 方言の地図帳 監修 佐藤亮一 小学館