『水』～【4】遠州の企業～

（１）原水槽(げんすいそう) : 現地の川や沼などの水を貯める。

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（２）前処理槽(ぜんしょりそう) : （１）の中に貯めた水に含まれる泥やゴミ等を取り除く。

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（３）バイオ槽 : （２）の中の水中に生育する植物に光合成をさせ、水中に溶け込む酸素を増やす。

※水中に溶け込む酸素の濃度が高いほど、水質は良好とされています。

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（４）緩速ろ過槽(かんそくろかそう) :（３）の中の水の表面に形成される微生物の群れによる膜や砂を、ろ過して取り除き、さらに、ろ過によって出た、金属成分や細菌も除去する。

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（５）殺菌装置 : （２）の中の水に含まれる菌を殺すための消毒を行い様々な種類の菌が繁殖するのを遅らせる。

※この殺菌消毒は人に害を及ばさないものです。

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（６）浄化槽 : （１）〜（５）の過程を経て、綺麗になった水を貯めておく。

Q1.クリーンウォーターシステムを作ろうと思われたきっかけは何ですか？　

→インドネシアで働くヤマハ発動機の社員（駐在員）の家族から水への不安が寄せられたことです。1980年代、日本と違って、蛇口をひねれば、茶色の水がインドネシアでは出てきたのです。

Q2.作る上で、苦労したことや、こだわったことは何ですか？

→この浄水システムの特徴として、日本の国や地方自治体が管理しているような大電力（だいでんりょく）インフラの上下水道の水処理システムと違い、設置するのもメンテナンスも容易でそのコストも低く、実際に使用する国や地域（アジアやアフリカ）の住民の方々が管理しやすいという点があげられます。

Q3.クリーンウォーターシステムに込められている思いや、願いなど、教えてください。

→水道環境の整っていない地域の方にこのクリーンウォーターシステムを使って頂くことで、安全な水を手に入れ、生活環境を向上させ、その地域の生活・社会・経済の環境がより良くなってほしいと考えています。

Q4.クリーンウォーターシステムに関して、どんな目標がありますか？

→水問題を抱える世界の地域の方々が、安全な水を手に入れ、それを有効に活用することで、生活環境が向上することを目的としています。今後も、環境・資源課題への貢献を担っていきたいと思います。

Q5.私達のような若者や、世界の国々で抱えている水問題について詳しく知らない人々に、何か伝えたいことはありますか？

→世界には、日本では直面しない問題や課題が数多くあります。安全な水が手に入らない国や地域があり、それによって病気になり、亡くなってしまうこともあります。安全な水を飲用することの重要性に加え、昨今のコロナ禍で、安全な水で手を洗うことの重要性にも改めて目が向けられています。