2.ペットの殺処分

ペットの殺処分

“殺処分” このワードは誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、どのように行われているのか、年間どのくらいの命が人間によって奪われているのか。
そして “殺処分” の今の状況はどうなのか。
それを正しく知っている人は少ないのではないでしょうか。

まずは皆さんの、「殺処分のイメージ」について、アンケートをとりました。

対象者:5年藤組生徒の保護者とその知人53名 実施日:9月7日

○殺処分のイメージ

ㅤ切ない・あってはならない・人間の罪、人間の都合・胸が締め付けられる・悲しい・安楽死・ㅤ理不尽・人間の営利目的・人間のエゴ・死を前に悲しい恐怖・人間の地位力で殺される・残 酷・非情・野良猫野良犬の数を抑えるための処置・飼えなくなった際の処分処置・役所は面倒見られない・経済動物、愛玩動物→多少は仕方がない・かわいそう→飼う人のモラル、仕方がない

殺処分のはじまり

そもそも、なぜ殺処分が始まったのかご存知でしょうか?
日本で殺処分が始まった原因は、かつて狂犬病が流行したからです。
狂犬病は致死率99.9%という、とても危険な感染病です。狂犬病が日本に入ってきたのは江戸時代と言われています。
そして、1922年に家畜伝染病予防法を制定し、徘徊している野犬を3日以内に飼い主からの申し出がなければ殺処分が行われるようになりました。

現代では、

①自分でエサを食べられない 動物

②治すことが難しい病気 の動物

③性格のクセや矯正が難しい動物

などの動物の殺処分が行われています。

また、ペットの置き去りから、野良犬や野良猫が増え、生態系を破壊することがあるなどという理由もあります。
実際に、沖縄県本島北部の特別天然記念物である、ヤンバルクイナやノグチゲラなどが捕食されてしまうケースが多発しているそうです。

日本国内では年間どのくらい殺処分されているのか

日本全国の犬の殺処分

出典:環境省 動物の愛護と適切な管理

日本全国の猫の殺処分数

出典:環境省 動物の愛護と適切な管理

浜松の犬の殺処分数

出典:浜松市動物愛護教育センターの資料より

浜松の猫の殺処分数

出典:浜松市動物愛護教育センターの資料より

フジ子
フジ子

年々、減少傾向にある!

殺処分の方法

殺処分の方法は世界共通で、2種類あります。ㅤㅤㅤ
①二酸化炭素を使って大量に殺処分
②麻酔注射で1匹ずつ安楽死
の2つです。

①の場合、1匹あたり80円前後であり、

②の場合は数百円ほどかかります。

それに加え、事業費や施設費等を含めると、莫大な費用がかかるのです。

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