茶道部

茶道部は部員のうち約50%がバレリーナ!!茶道部=バレエ同好会?と錯覚するような美しい姿勢,所作の部員たちが勢ぞろい! 毎週火曜日16時15分~17時生活会館2階和室で活動しています。講師の増田先生が毎回優しく,細かく,丁寧に教えて下さいます。みんなチャーミングな増田先生が大好き! さて,私たち茶道部は毎年学園祭でお客様に『呈茶』のおもてなしをしています。残念ながら今年はお客様をお迎えできず,寂しく思っていました。そこで,今年度はこのWeb上で『傘寿のお祝いの茶会』を披露します!
そして,せっかくなので茶道部の活動も紹介させていただきます。

~はじめに~

【1】茶道部ってどんな活動しているの??
 イメージとしては「お菓子食べて,お茶飲んでいるだけでしょ・・・??」と思われている方も多いのでは?いや,きっとみんなそう思っているに違いない!ということで,通常の部活動のようすをお伝えします。もちろん,美味しいお菓子をいただいて,お抹茶も飲みますよ~ (^▽^)/

【2】夏休み茶道部恒例『日帰り研修』  

 茶道部の夏休みといえば・・・『日帰り研修』いつの間にか夏休みの恒例行事となりました。「今年はどこへ行くの??」と聞かれるほど認知度が上がりました。茶道に関わるスポットに出かけていきます!そして,それをさり気なく学園祭にいかしています!

【3】学園祭での茶道部『呈茶』は大人気!!  

 毎年多くのお客様に『呈茶』を楽しんで頂いています。最上級生の5年生が中心となってテーマを決め,そのテーマにちなんで教室をしつらえます。もちろんお点前を披露するのは5年生!私たちが点てたお抹茶と学園祭のために特別に作っていただく和菓子で最高のおもてなしをさせていただきます!

【4】岡本肇学園長先生『傘寿のお祝い』 by茶道部with琴部  

 なんと今年,学園長先生が傘寿(80歳)を迎えられました。おめでとうございます!!増田先生のご提案で,「私たち茶道部がお祝いのお茶会を開いて学園長先生をご招待しよう!」となったわけです。しかも,いつも隣で練習している琴部の演奏つき豪華コラボバージョンで☆
 是非,ご覧ください!

【1】茶道部ってどんな活動しているの??

火曜日7時間目が終わると,みんな生活会館の2階和室に集まってきます。和室に来た順に,まず床の間を拝見。毎回違う掛け軸茶花香合(こうごう)袱紗(ふくさ)を増田先生がご準備下さいます。全員揃ったら,お扇子を置いてご挨拶「只今から茶道部を始めます。」「お願いします。」その後,増田先生から床の間の説明が始まります。「今日のお軸は〇〇です。これは~。お花は・・・・,花入れは~,香合は~,袱紗は~。」と。増田先生はいつも「生徒たちにも本物を見せたい!」とおっしゃっています。大変勉強になりますが,なかなか覚えられないのよね。

いよいよ稽古開始。茶道部では,上級生が下級生を教えられるよう,部員27名をA~Dの縦割り4グループに分け,毎回グループごとに分担を決めています。下級生は割り稽古が中心。こちらは下級生が上級生に『袱紗捌き(ふくささばき)』を教えてもらっている様子です。高校生の先輩から教えてもらうのはとっても緊張!・・・・・ですが,こうして中学生も基本を覚えていくのです。

こちらは茶筅通し(ちゃせんどおし)』の稽古中。上級生が中学生の間に入って,やり方を教えています。高校生が同じグループの中学生に優しく丁寧に教えます。これが茶道部の縦のつながりの素晴らしさ!入部したばかりの1年生もいつの間にか習得し,すっかり茶道部の雰囲気に慣れていきます。

さて,こちらは『水屋(みずや)』担当のグループ。お菓子を盛りつけたり,お抹茶を点てたり,お運びしたりと大忙し。『水屋』当番の日は裏方に徹します。ここでも上級生が下級生にテキパキと指示を出し,お菓子の盛り付け方からお抹茶の立て方までを伝授。鍛えられます!

最上級生はお点前(おてまえ)の稽古に集中しています。お互いに手順を確かめ合いながら,流れるような美しいお点前ができるように,どこまでも追求します。最終的には茶道部員全員がお点前を習得し,そのお披露目の場が学園祭というわけです。

学園祭が近付くと,中学生の練習セットはこちら!学園祭では『呈茶』だけではなく,お客様に自分でお茶をたてて頂く『体験コーナー』を設けています。中学生がその担当・・・ということで,お客様に説明できるようセリフを覚えるのに必死です。大好評の『体験コーナー』,お陰様で毎年完売です!

片付けが始まる頃に,ようやく先生にお菓子とお抹茶をお出しします。私たちが点てたお抹茶をいつも「美味しい」と飲んで下さいます。そろそろ茶道部の活動も終了に近付いてきました。最後はお扇子を準備してご挨拶「これで茶道部を終わります。
「ありがとうございました!」

【2】夏休み茶道部恒例『日帰り研修』

 この年に初めて,学園祭でお客様に自分で抹茶を点ててもらう『体験コーナー』が始まりました。お客様にどのように説明したらよいのかを学ぶため,出かけた先は『福寿園宇治喫茶館』。以前から日帰り研修で京都を訪れたいと考えていた私たちの念願がかなった旅行となりました。こちらでは,宇治市の紹介やお茶の栽培方法など,外の景色を見ながら丁寧に説明して下さいました。その後は実際に抹茶を点てる体験です。普段の部活で抹茶を点てることには慣れていますが,ここでは研修です。初めて抹茶を点てるお客様にどのように説明したらよいか,真剣に耳を傾けます。初めての試みには細心の注意が必要!この経験があったからこそ,学園祭での『体験コーナー』がその後もずっと続けられているんだと実感しています。

 岐阜県多治見市の有名な陶芸家である林英仁先生抹茶茶碗の絵付けをご指導いただき,世界で一つだけのオリジナル茶碗をつくりました。林英仁先生のお茶碗に絵付けできるなんて,二度とできない超貴重な体験!このお茶碗は一生の宝物です。もちろん,茶道体験もありました。お庭もお茶室も見たことのないしつらえに驚きの連続!暑い夏に涼しげな床の間,お菓子に大満足でした。英仁先生のおもてなしに感謝です。昼食には,飛騨地方郷土料理の『朴葉寿司』炭火で焼いた『手作り豆腐田楽』でお腹も心も満たされました。英仁先生の講話にも熱心に耳を傾け,頭の中もいっぱいになった1日でした。英仁先生の作品は,講師の増田先生が普段の稽古でもご用意下さり,素敵なお茶碗や水指に感激しています。一番驚いたのが,『傘寿の茶会』で使わせていただいた『デコレーションケーキの水指』。本物そっくりのケーキの上に本物そっくりのいちご!どこから見ても『デコレーションケーキ』です。『傘寿の茶会』コーナーで登場するので,是非ご覧ください。この研修で絵付けした部員たちのお茶碗は,この年の学園祭に登場しました。そして,なんと・・・学園祭に林英仁先生がいらして下さったのです!!!ということで,その様子は学園祭の振り返りで・・・!

 地元浜松市にある茶室『松韻亭』は浜松城公園のすぐそばにあり,茶会や茶道教室などの催し物,呈茶サービスなどを行っています。また,お茶室を使わせていただけるということで,最上級生+有志の部員が増田先生主催の茶懐石講習会に参加しました。この年の最上級生が考えた学園祭のコンセプトは「基本に戻る」ということ。普段の稽古とは一味違った,茶道の奥深さを学びたいという強い気持ちから実現した講習会でした。通常の部活動の時間は45分,この時間内にできることは限られています。そこで,いつも以上に礼儀作法や床の間について詳しく学ぶことができました。いちばん楽しみにしていたのは茶懐石料理。見た目は上品で美しく,食べるのがもったいないぐらい!お味は優しく,これまた上品で家庭料理とはまた違った美味しさがありました。この日感じた『和』を学園祭では装飾にいかしました。どんな雰囲気になったでしょう・・・?

 2年前,島田市金谷にオープンした『ふじのくに茶の都ミュージアム』。茶畑が広がる牧之原台地に位置し,建物内から外を見ると敷地内の素敵な日本庭園だけではなく,目の前に大井川が流れているのを見ることができます。いろいろな体験プログラムやイベントが開催されており,季節ごと違ったイベントに参加することができます。もちろん私たちは『茶道体験』を予約!本格的な茶室で,先生が点てた抹茶と季節に合わせたお菓子を頂きました。施設内には世界のお茶,日本のお茶についての展示や静岡県のお茶事情の詳細など,魅力的な展示内容ばかり。ということで,この年の学園祭は『洋』の要素を取り入れた装飾で会場を飾り,茶道部初の『立礼』に挑戦しました。立礼はテーブルに風呂釜,水指を置き,椅子に腰かけてお点前をすることです。学園祭当日,上手くできたかな・・・?

 前年度に引き続き,学園祭では『立礼』のスタイルと決めていたので,行き先は近場すぎてあえて行ったことのなかった掛川城公園内にある『二の丸茶室』。広々とした明るい雰囲気のお茶室で,抹茶を頂きながら日本庭園を眺めることができ,とてもリラックスできました。のんびりしていたら海外からの団体客が・・・最近(昨年の8月),海外からのお客様に人気があるそうです。掛川城公園内には掛川城天守閣はもちろん,掛川城御殿二の丸美術館ステンドグラス美術館など見どころがたくさんありました。自由時間にはグループで天守閣や御殿などを見学しながら,学園祭の会場作りでヒントになることはないか,じっくり探しました。素敵な飾り付け,ひらめきました!普通教室をステンドグラス風の装飾で明るい雰囲気にした昨年度の学園祭。和と洋のコラボレーションが新鮮でした!

 今年度は新型コロナウイルス感染症対策のため,恒例の日帰り研修は断念。その代わりに5年生のみ「傘寿の茶会」に向けて特訓稽古を実施しました。「このままで大丈夫??」という状態でしたが,本番までの猛特訓で見違えるように上達しました。本当によく頑張った5年生たちでした!!
 その時の様子を
こちらからご覧ください!

【3】学園祭での茶道部『呈茶』は大人気!!

  • 〔2015年(平成27年度)〕『和敬清寂 ~茶道の精神~』    ※クラブ展 第3位

 学園祭=呈茶だったのが,初めて『体験コーナー』に挑戦した年でした。『福寿園宇治喫茶館』で学んできたことをいかして,お客様に「楽しかった!」と言ってもらえるよう,中学生が心を込めて接待しました。
 なんと『初・体験コーナー』は無料だった・・・!?

  • 〔2016年(平成28年度)『四規七則 ~千利休の心構え~』  ※クラブ展 第3位

 林英仁先生のご指導で絵付けしたオリジナル茶碗を使って,お客様に抹茶をお出ししました。入口の看板も英仁先生の『上流佳夢(ウェルカム)』を使わせていただきました。なんと嬉しいことに,英仁先生が岐阜県から私たちの学園祭に足を運んで下さったのです!英仁先生の目の前でお点前するなんて,超~~~緊張する!!優しく温かく見守って下さり,英仁先生からお褒めの言葉を頂きました。
 英仁先生,ありがとうございました!!

  • 〔2017年(平成29年度)『喫茶去 ~お薄一服~』      ※部活展  第2位

 会場の視聴覚教室の装飾にこだわり,時間をかけて小物を作成した年。破れている野点傘に折り紙で作った紅葉を貼ったり,紙粘土で本物っぽく石灯篭を作ってみたり,白い石を敷き詰めたりと野点の雰囲気を出しました。

  • 〔2018年(平成30年度)『茶 ~ world wide tea ~』

 初の試み,『立礼卓』を使ってお点前をしました。「畳の上に座って・・・」が通常の部活動での稽古です。椅子に座ってお点前をする慣れないスタイルでしたが,習得が速い茶道部員たち!
 『世界のお茶の紹介コーナー』では日帰り研修で見てきたことをいかし,茶葉に触れられるコーナーを作りました。

  • 〔2019年(令和元年度)『お茶会』

 『立礼卓』再登場!立礼の稽古も2年目となり,扱いにも慣れてきました。場所が変更となり,これまでの視聴覚教室から普通教室となったため配置に苦労しました。中学生の力作,ステンドグラス風の飾り付けが教室を華やかにしてくれました!

【4】岡本肇学園長先生『傘寿のお祝い』 by茶道部with琴部

静岡県西遠女子学園の岡本肇学園長先生が今年6月に80歳を迎えられました。そこで,私たち茶道部で『傘寿の茶会』を開催しました。琴部の演奏付きで!
まずは,そのときの様子を動画でご覧ください ↓↓↓↓↓

茶道部『傘寿の茶会』

 ⇒ 動画の解説はこちらへ

~おわりに~

最後までご覧くださり,ありがとうございました。
私たち茶道部は週1回の活動ですが,さまざまな知識を教わりながら,最終的には美しいお点前を習得できるよう稽古を積んでおります。今後も新しい挑戦を続けていきたいと思います。
ありがとうございました!

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